...この所謂(いわゆる)弘仁期直前に製作せられた一木造りの如来像は世間普通には晩唐様式の模倣であってむしろ日本的性格の甚だ少いそれゆえ其様式もあまり永続きしなかったものとして考えられている...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...彼が荒木造りの棺(かん)を根こそぎ掘出して...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...木造りの四角のテーブルは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...丸木造りのきれいな小屋……空中には...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...かたかたの床には白木造りの神輿(みこし)...
中勘助 「島守」
...こゝにも外客の為めに設けられてある小さな木造りのホテルに...
永井荷風 「海洋の旅」
...白木造りの仮宮(かりみや)が出来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...荒々しい木造りと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...広い新木造りの食堂で...
橋本五郎 「地図にない街」
...狭い木造りの階段がおそらく屋根裏まで通じているらしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一棟の古い木造りの館(やかた)が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その丸木造りの小屋の中のさまざまな家具の位置を換えたり...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...一つの丸木造りのコツテエヂが認められた...
堀辰雄 「生者と死者」
...楯の表面に刻まれてある文字はラテン文字であるが翻訳すると「木造りの円卓酒を出し得べし...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...「木造りの食卓また酒を出し得べし炯眼を放ちて自然を見よここに奇蹟あり疑ふ勿れ」で...
牧野信一 「変装綺譚」
...信伝(しなでん)豪奢の四層楼唐木造りの芸術的建築本所四ツ目の「シナ伝」で通った材木商...
山本笑月 「明治世相百話」
...建坪はさまで広くないが総て唐木造り...
山本笑月 「明治世相百話」
...あとから独逸(ドイツ)生まれのブリキの兵隊が木造りの自動車で駈け出す...
夢野久作 「キューピー」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??