...二人は同時に木蔭(こかげ)から立ち上った...
海野十三 「恐竜島」
...薄暗い木蔭で年とつた一人の印度人が...
薄田泣菫 「茶話」
...夏木やゝ衰へたれど残暑かな百姓の木蔭(こかげ)に休む残暑かな秋の山首をうしろに仰ぎけり九月六日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...赤沢君の山の上の小家の梅の木蔭に葬られました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...緑やさしき木蔭の夢はとくさめて幾夜ねられぬ憂きおもひ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
......
長塚節 「長塚節句集」
...人々は松の木蔭の涼しいところに腰を下ろして...
原民喜 「小さな村」
...そうして、その、暗い木蔭に、白い砂利道に、もう夜の降りかけた芝生の上に、忍びやかに笑いさざめきながら、幾組もの恋人たちの影が通る...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...県下の大半の人間が衣裳を著(き)飾って楽しげに木蔭を逍遥(しょうよう)しているが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一種の快さの豫覺が私をその木蔭に寢ころばせた...
堀辰雄 「生者と死者」
...馬車がその木蔭を通る時は何んとなくひえびえとさへ感じられた...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...本舞台の正面よりやや左手の松の木蔭に荷を据ゑたといふやうな趣になる...
正岡子規 「病牀六尺」
...木蔭の所どころに塊っているベンチの人も...
横光利一 「旅愁」
...木蔭から右馬介は今...
吉川英治 「私本太平記」
...木蔭からその焔を見下ろしているうちに...
吉川英治 「新書太閤記」
...一ト叢(むら)の暗い夏木立の木蔭がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...胴元がいくらでも駒をまわしますからね」木蔭から...
吉川英治 「野槌の百」
...山之内村の耕地からやがて杉並木につつまれた木蔭にはいった...
吉川英治 「源頼朝」
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