...西から木津川の溪谷を溯つて來るのもいゝし...
近松秋江 「伊賀國」
...一体木津川の渓谷(けいこく)に沿うた...
近松秋江 「狂乱」
...そしてまた木津川の長い板橋を渡ってくると...
近松秋江 「狂乱」
...木津川よりも賑やかという以外に何物もない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...大阪より伊勢へこえむと木津川のほとりを過ぎてやま桑の木津のはや瀬ののぼり舟つな手かけ曳く帆はあげたれど伊勢路にいりてよめる日をへつつ伊勢の宮路に粟の穗の垂れたる見れば秋にしあるらし九日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...淀川と木津川との落ち合いで...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...傳法川と木津川との岐(わか)れる所に...
森鴎外 「栗山大膳」
...木津川口(きづがはぐち)で三日間曝(さら)した上...
森鴎外 「最後の一句」
...木津川口(きづがわぐち)で三日間さらした上...
森鴎外 「最後の一句」
...山麓(さんろく)の木津川べりへ近々と陣した一角では...
吉川英治 「私本太平記」
...切り削(そ)いだような岩石の峨々(がが)たる下は木津川や布目川(ぬのめがわ)の急流だ...
吉川英治 「私本太平記」
...木津川沿いに陣幕をむすんで功名の機会をうかがっていた者どもだが...
吉川英治 「私本太平記」
...木津川沿いに郡山の道を急いで行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...櫓力(ろぢから)いッぱい木津川(きづがわ)をサッサと下っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...木津川の渡舟(わたし)へ来たからおまえとはお別れだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お通の駒と喜左衛門の姿は木津川の上流が遽(にわ)かにその辺りから狭くなっている渓谷の笠置寺道を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木津川渡舟(わたし)までおらと三人...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木津川湊(みなと)の灯は赤く戦(そよ)いでいる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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