...彼も中々(なかなか)落々(おちおち)として寝込まれない...
岩村透 「死体室」
...しきりに部落々々を指呼して説明に努めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...少食(しょうしょく)で落々(おちおち)眠(ねむ)られぬ質(たち)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...虚心坦懐であれ、洒々落々たれ、淡々たれ、悠々たれ...
種田山頭火 「其中日記」
...こちらのほうでも聽手一同を自分と同樣の磊々落々な人たちと心得ているといった振りをする...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...大隈伯は落々たる自由心胸(オープンハート)を有すれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...忽ち洒々落々として少しも愚痴をいわない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これによりて見るも先生の平生(へいぜい)物に頓着(とんじゃく)せず襟懐(きんかい)常に洒々落々(しゃしゃらくらく)たりしを知るに足るべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...この分ではとても落々(おちおち)と流鏑馬(やぶさめ)の見物は出来まいからと諦(あきら)めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...瓦落々々(がらがら)してゐる者は心が好いのだと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...渚に流れ着いた流れ木といったぐあいに落々(らくらく)と横たわっている...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...雨風に晒(さら)されて白骨(はっこつ)のように落々(らくらく)と散らばっている...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...朽ちかけた貸バンガローが落々と立っているほか...
久生十蘭 「肌色の月」
...磊々落々(らいらいらくらく)は政治家の徳義なりとて...
福沢諭吉 「日本男子論」
...落々臨崖翠影深...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...磊々落々(らい/\らく/\)...
山路愛山 「英雄論」
...ただひろい空沢(くうたく)で零々落々(れいれいらくらく)...
吉川英治 「三国志」
...零々落々(れいれいらくらく)...
吉川英治 「三国志」
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