...壮心落々として頼朝と戦はむと欲したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...沿岸被害地の部落々々から集会がある...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...部落々々の廃屋や...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一切万事落々漠々...
種田山頭火 「旅日記」
...お負(まけ)にそれを洒々落々(しゃしゃらくらく)たる態度で遣って除(の)ける...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...こちらのほうでも聽手一同を自分と同樣の磊々落々な人たちと心得ているといった振りをする...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...大隈伯は落々たる自由心胸(オープンハート)を有すれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これによりて見るも先生の平生(へいぜい)物に頓着(とんじゃく)せず襟懐(きんかい)常に洒々落々(しゃしゃらくらく)たりしを知るに足るべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...この分ではとても落々(おちおち)と流鏑馬(やぶさめ)の見物は出来まいからと諦(あきら)めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...――ダラットの部落々々には...
林芙美子 「浮雲」
...瓦落々々(がらがら)してゐる者は心が好いのだと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...洒々落々(しゃしゃらくらく)として愛すべく尊(たっと)ぶべき少女であって見れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...漁夫の部落々々(むらむら)をたずね...
本庄陸男 「石狩川」
......
槇村浩 「餅の歌」
...もしそれ曙覧の人品性行に至りては磊々落々(らいらいらくらく)世間の名利に拘束せられず...
正岡子規 「曙覧の歌」
...落々臨崖翠影深...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一旦破綻(はたん)を生ずれば破落々々となり了(をは)る者あり...
山路愛山 「明治文学史」
...本来無一物の洒々落々(しゃしゃらくらく)を到る処に脱胎(だったい)...
夢野久作 「近世快人伝」
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