...壮心落々として頼朝と戦はむと欲したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼も中々(なかなか)落々(おちおち)として寝込まれない...
岩村透 「死体室」
...しきりに部落々々を指呼して説明に努めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それでも何うも夜も落々(おちおち)眠られないし...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...これによりて見るも先生の平生(へいぜい)物に頓着(とんじゃく)せず襟懐(きんかい)常に洒々落々(しゃしゃらくらく)たりしを知るに足るべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...――落々(おちおち)話のできるのはおそらく一週間に一日もございますまい...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――ダラットの部落々々には...
林芙美子 「浮雲」
...雨風に晒(さら)されて白骨(はっこつ)のように落々(らくらく)と散らばっている...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...磊々落々(らいらいらくらく)は政治家の徳義なりとて...
福沢諭吉 「日本男子論」
...洒々落々(しゃしゃらくらく)として愛すべく尊(たっと)ぶべき少女であって見れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...漁夫の部落々々(むらむら)をたずね...
本庄陸男 「石狩川」
...決して落々と文字などを書き誌すといふことが不可能事であるのを発見した...
牧野信一 「三田に来て」
...いとも洒々落々たる音声をあげて...
牧野信一 「露路の友」
......
槇村浩 「餅の歌」
...落々臨崖翠影深...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一旦破綻(はたん)を生ずれば破落々々となり了(をは)る者あり...
山路愛山 「明治文学史」
...余りにも洒々落々(しゃしゃらくらく)...
吉川英治 「大岡越前」
...落々(おちおち)休んじゃ居られぬよ』『拙者も...
吉川英治 「夏虫行燈」
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