...木挽町(こびきちょう)の家主で兵三郎という男が拵(こし)らえ出したもので...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...そこで二十三日から木挽町の向陽館に煩を避けた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...木挽町(こびきちょう)で初舞台を踏むという事は...
太宰治 「正義と微笑」
...蔵前(くらまえ)の家から俥(くるま)の上を母の膝に乗せられて木挽町(こびきちょう)へ行った五つか六つの頃...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...余は櫓下の妓千代菊等と車にて木挽町の小玉亭に徃く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...もと木挽町(こびきちょう)辺にあった某省の高等官であったが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...木挽町(こびきちょう)の芝居も...
中里介山 「大菩薩峠」
...京橋区木挽町(こびきちょう)...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...先(ま)ず木挽町(こびきちょう)汐留(しおどめ)の奥平屋敷に行た所が...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...つい近頃往年の木挽町の河岸をぶらついた事があった...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...「木挽町の芝居見物...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...木挽町(こびきちょう)の芸者になり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此の間に胃と腸とを患って木挽町で臥した...
山本周五郎 「青べか日記」
...木挽町主人が悦(うれ)しそうに「三十六...
山本周五郎 「青べか日記」
...京橋木挽町(こびきちょう)に店を持っていた恩人...
山本周五郎 「青べか物語」
...まだ木挽町に部屋住でいました...
山本周五郎 「末っ子」
...木挽町の山村座の茶屋に集まる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...わずか唯一つの住居(すまい)として取り残されてあった木挽町(こびきちょう)の屋敷も召上げられ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??