...蔵前(くらまえ)の家から俥(くるま)の上を母の膝に乗せられて木挽町(こびきちょう)へ行った五つか六つの頃...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それからわたしはヨウさんに勧められるまま朝の稽古通いを止(や)めて夕刻木挽町の半輪へ出向く事にしたのであった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...居士が茅町の邸は其後主人の木挽町合引橋に移居した後まで永く其の儘に残っていたので...
永井荷風 「上野」
...木挽町の待合(まちあい)は...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...以上が木挽町の柴田系である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...木挽町(こびきちょう)の芸者になり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一四)一昨日は木挽町で泊った...
山本周五郎 「青べか日記」
...木挽町に寄った...
山本周五郎 「青べか日記」
...まだ木挽町に部屋住でいました...
山本周五郎 「末っ子」
...「それをまた木挽町が買ったなんて云やあしまいね」「これはまじめな話ですよ」と云って平五はぬるくなった茶を啜(すす)った...
山本周五郎 「末っ子」
...木挽町と平河町を毎日往復するだけでも相当こたえたが...
山本周五郎 「末っ子」
...母が木挽町の家へ帰った...
山本周五郎 「末っ子」
...「しかしこれは木挽町が譲り受けることになっている筈ですよ」と云った...
山本周五郎 「末っ子」
...山村座は木挽町五丁目にある...
山本周五郎 「山彦乙女」
...木挽町六丁目にいた頃...
山本笑月 「明治世相百話」
...輝方は木挽町の建具屋棟梁の息子さん...
山本笑月 「明治世相百話」
...木挽町(こびきちょう)だなんて教えたから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木挽町に行くことも...
吉川英治 「山浦清麿」
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