...まだなまなましい白い木口(きぐち)が...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...伝馬町(でんまちょう)の牢屋敷の木口(きくち)を此処(ここ)へ持って来たとの事で...
岡田三郎助 「白い蝶」
...木口がよろしい...
高田保 「貸家を探す話」
...木口ががっしりと作られている代り...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...ダニの丈次が勿体(もったい)ぶって、「手前たち、よく木口親分のお手先になって忠義をはげむによって、親分から、こうして残りものをしこたま恵まれる、親分の有難味を忘れちゃならねえぞ」「どうして忘れていいものか、おれたち一騎の器量じゃあ、とても、芥箱(ごみばこ)の残飯にもありつけねえのが、こうして結構な五もくのお余りにありつくというのは、これというもみんな親分の恵み、そこんとこはひとつ安直兄いからよろしくおとりなしを頼みますぜ、ちゃあ」と言って、古川の英次と、下駄っかけの時次郎が、木口親分と、安直兄いの前へ頭をペコペコと三つばかり下げて、そこの座敷を三べんばかり廻ると、しゃんしゃんと二つばかり手を打って元の座に戻りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...かねて御高名は承り及びました」木口親分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぜひ一つ通人に腕貸しをしていただきたいのはほかではない――他聞を憚(はばか)るによってちと……」そこで木口勘兵衛と...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐚が木口の後ろを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...「東京辺の安料理屋よりかえって好いくらいですね」と自分は柱の木口(きぐち)や床(とこ)の軸などを見廻した...
夏目漱石 「行人」
...木口(きぐち)などはかなり吟味してあるらしく子供の眼にも見えた...
夏目漱石 「道草」
...木口(きぐち)の良いのが自慢――といった家です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木口のことも何んにも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家相應に木口も立派...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木口の新らしさを見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木口のよい板塀であったりして...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...胴びろの鋸が木口から噛(か)みついて行って...
本庄陸男 「石狩川」
...それを木口に挾(はさ)んで一歩うしろにさがった...
本庄陸男 「石狩川」
...木口も壁も新しくて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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