...そこには永い間風雨にさらされて木口(こぐち)がすつかり灰白色になつた大きい拝殿がゆるんだ屋根の端を高いところで傾けてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...木口のよい建物も...
徳田秋声 「黴」
...木口は粗末だが新らしく...
豊島与志雄 「白血球」
...この田舎家の木口というものが大まかな欅作(けやきづく)りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...木口が床柱を背負うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...かねて御高名は承り及びました」木口親分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...金茶や木口は、武芸もやっぱり芸のうちだから芸娼院へ入れろ、刺身のツマでもいいから入れろ、と捻(ね)じ込んで来ているのだが、どうも、さしも悪食(あくじき)のビタにも、こいつはちっと買えねえよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...木口も建具も調度も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...建物は思ひの外廣く、木口も見事で、一介の町人の寮としては、誠に堂々たるものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ふと、そんなことを思つたといふのも、去年「塔影」といふ繪の雜誌で、京都に建つ榊原紫峰氏の新築の、庭木や、石や、木口の好みの、思ふがままに、實に素晴しいものが、易易と、實に神業のやうにうまく調ひ、しかもその豪華さが、奧ゆかしいまで目立たずに、自然らしく、組みたてられてゆくやうな話に、わたくしは、自分のものでもないのに、自分のもの以上な、樂しみと悦びを感じて、未知な方ではあるが、京都へゆくことがあれば、その新築を、ぜひ見せて頂かうと自分勝手に樂しんでゐたからで、いかにも豐富といふこと――この世にも、こんな好いことがあるのかと心樂しく思はせられたからだつた...
長谷川時雨 「家」
...木口(こぐち)と言い道具と言い――何のこたあねぇ...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...私は槍のやうに長い物差を振り廻して木口の寸法を計ると...
牧野信一 「山を降る一隊」
...総檜(ひのき)の木口数寄(すき)を凝(こ)らし...
夢野久作 「白くれない」
...並木口まで彼は歩いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろに湖を見る落葉松林(からまつばやし)の中にすべて新しい木口の宿殿が建てられてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ木口の新しい長押(なげし)や天井を見上げて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ほかの木口に較べて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わずかな木口であるが切り人(て)の非凡な手の冴えが光っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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