...木口(きぐち)を選んだシッカリした普請で...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そこには永い間風雨にさらされて木口(こぐち)がすつかり灰白色になつた大きい拝殿がゆるんだ屋根の端を高いところで傾けてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...木口が床柱を背負うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...木口親分から廻って来た食い残しのライスカレーみたような一皿を...
中里介山 「大菩薩峠」
...さてまた、従来引きつづいての重要な登場をつとめていた人々で、本篇に現わるべくして現われなかったものの所在を考えてみると、┌─駒井甚三郎├─お松├─七兵衛├─お喜代├─田山白雲海洋の上────┼─柳田平治├─ムク犬├─清澄の茂太郎├─ウスノロ氏├─兵部の娘├─金椎(キンツイ)└─無名丸とその乗組員┌─藤原伊太夫├─お角関西旅中────┼─道庵先生├─お雪ちゃん└─加藤伊都丸(かとういつまる)┌─銀杏加藤(ぎんなんかとう)の奥方清洲城下────┤└─宇治山田の米友┌─青嵐居士胆吹山─────┤└─胆吹王国に集まる人々右の外、点出せられた人物としては、金茶金十郎、のろま清次、新撰組の人々、よたとん、木口勘兵衛、安直、デモ倉、プロ亀、築地異人館の誰々、仙台の仏兵助、ファッショイ連、女軽業の一座、等々...
中里介山 「大菩薩峠」
...金茶や木口の輩(やから)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...木口(きぐち)も見事...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...稼業柄で木口(きぐち)の見事さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木口も建具もひどく粗末で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを掻きわけて入ると、構(かまへ)はさして大きく無いが、裕福の聞え高い加納屋は、さすがに數寄をこらした建物で、木口から間取り、調度の末に到るまで、一つも非の打ちやうの無いと言つた、町人には珍らしい物の凝りやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家相應に木口も立派...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なか/\の木口で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...機械的に木口木版(西洋木版)に刻つたものだが...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...新らしい木口(きぐち)の家が沢山建っていた...
林芙美子 「田舎がえり」
...木口はよかつたけれども...
林芙美子 「風媒」
...当時翁が主宰の新聞『絵入朝野』で木口版の画像まで載せて紹介した...
山本笑月 「明治世相百話」
...まだ木口の新しい長押(なげし)や天井を見上げて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...木口も壁も新しくて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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