「木下闇」の意味
木の下の暗がりで物の見分けがつかないこと
「木下闇」の例文(場面別)
- 文学・詩歌木下闇に佇むと、森の奥から微かな囁きが聞こえてきた。
- 自然描写夏の昼下がり、木下闇が涼しい木陰を作り出していた。
- 心理描写彼の心には、まるで木下闇のように深い迷いが広がっていた。
小説での「木下闇」の使い方
...カリンの木下闇は緑が降るやうにこめて...
竹久夢二 「砂がき」
...歯がみなうごく胡瓜こり/\かみしめてゐる・松へざくろの咲きのこる曇り梅雨寒い蚤は音たてゝ死んだ・くもり憂欝の髯を剃る□改作一句・そゝくさ別れて山の青葉へ橋を渡る□見なほすやぬけた歯をしみ/″\とほつくりぬけた歯で年とつた投げた歯の音もしない木下闇これが私の歯であつた一片□・釣られて目玉まで食べられちやつた例の歯をいぢくつてゐるうちに...
種田山頭火 「行乞記」
...S君が暗い木下闇の向ふから其の姿を現はした...
徳田秋聲 「歯痛」
...ひとりでにその木下闇から離れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...よくも見えない木下闇(こしたやみ)を...
夏目漱石 「坑夫」
...木下闇(やみ)に仄(ほの)めいた...
夏目漱石 「それから」
...お願いでございます」「――――」町外れの木下闇(このしたやみ)へ誘い入れると...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...木下闇(このしたやみ)から...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...外は崖、崖の下は町家、その一番近いのは浪人小林習之進の家で、氣をつけて見ると、切戸への間の崖は、木下闇になつて、濕つた土の上には、明かな足跡があり、少し行くと雜草を踏んで、かなりはつきり道が付いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木下闇(このしたやみ)を分けて山路に差しかかった旅人清作の行手(ゆくて)に立ち塞がりました...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...森閑として木下闇(このしたやみ)に枯葉を踏む自分の足音が幾度か耳を脅かした...
水上滝太郎 「山の手の子」
...あの木下闇には照り込むことが出来ない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...はるかに狼(おおかみ)が凄味の遠吠(とおぼ)えを打ち込むと谷間の山彦がすかさずそれを送り返し,望むかぎりは狭霧(さぎり)が朦朧(もうろう)と立ち込めてほんの特許に木下闇(こしたやみ)から照射(ともし)の影を惜しそうに泄(も)らし...
山田美妙 「武蔵野」
...片がわの茂みですが夏は木下闇(このしたやみ)のうす暗く...
吉川英治 「江戸三国志」
...栗の樹ばかりの木下闇も...
吉川英治 「剣難女難」
...道もジメジメした長い木下闇(こしたやみ)へかかっている...
吉川英治 「私本太平記」
...旅馴れた者にも気味悪い暗緑な木下闇(このしたやみ)――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...木下闇(このしたやみ)を登りきると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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