...木の枝葉には風が吹いて揺り動かしてゐます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...大きな木の枝が青黒くしげっています...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...荒れし夕庭の朽木の枝に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...隣の柿の木の枝で浮気ものの渡り鳥がはしゃぎちらしているのを見ても...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...路傍の樹木の枝...
太宰治 「斜陽」
...庭の木の枝にぶら下るか...
豊島与志雄 「失策記」
...榛(はん)の木の枝を戦(そよ)がしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...亀はとうとう辛抱しきれなくなりまして、「そうだよ、俺は亀の王様だよ、どうして王様ではいけないんだ!」と叫んでやるつもりでしたが、その最初の一言を云うために口をあけたとたんに、木の枝から離れ、まっすぐに地面に落ちて、甲羅もなにもかもくしゃくしゃに砕けてしまいました……...
豊島与志雄 「文学以前」
...大木の枝葉が黒々と茂ってるばかりでした...
豊島与志雄 「魔法探し」
...桑の木の枝移り鳴く...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...天然で木の枝などに出来た着氷の形については...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...生木の枝をまげて作つた下手な弓がおいてあつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...うぐいすは梅の木の枝から枝へ上手にとびうつって遊んでいました...
原民喜 「うぐいす」
...何者かが木の枝で彼の足を擲つやうな気配がする……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私はその灌木の枝に私のジャケツを引っかけて...
堀辰雄 「美しい村」
...或いは二股(ふたまた)の木の枝を杖(つえ)にして...
柳田国男 「山の人生」
...葉付きの木の枝などを...
山本周五郎 「山彦乙女」
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若山牧水 「樹木とその葉」
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