...其一半は兀兀(こつこつ)三十余年の間...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...作品の美醜の一半は芸術家の意識を超越した神秘の世界に存している...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...一半は幽明界を異にす...
大町桂月 「杉田の一夜」
...一半は糞車にのせられて近郊に出づ...
大町桂月 「東京の近郊」
...雷電の怪物が分解して一半は科学のほうへ入り一半は宗教のほうへ走って行った...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...私の思考実験の一半はすでに現実化されたようでもあるが...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...561 XII 140.かくして槍の一半はア,ンチロコスの盾の中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...世人(せじん)の一半は彼等が名を忘却したる時において...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...新しい社会制度にその生活を順応させることを企てた(他の子弟の一半は純官吏――政務的技術家? として養成された)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...翕然として之に趣くに至るといふ責任の一半は...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...余の空想の一半は倫敦塔を見たその日のうちに打(ぶ)ち壊(こ)わされてしまった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...事実また志士の一半は藩士なかんずく軽士層から供給された...
服部之総 「志士と経済」
...しかしその罪の一半はたいていの場合思想家自身にもあるのであって...
三木清 「人生論ノート」
...物語の一半は、親しく岡田に交(まじわ)っていて見たのだが、他の一半は岡田が去った後(のち)に、図らずもお玉と相識になって聞いたのである...
森鴎外 「雁」
...その一半は特に将来を期して栽えたものらしい...
柳田國男 「地名の研究」
...彼らの一半は法を慕うて忍耐して僧となり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一半は、将門の叔父たち――常陸の大掾国香、羽鳥(はとり)の上総介良兼(かずさのすけよしかね)、水守の常陸六郎良正など、いわゆる平氏の族が持っていた...
吉川英治 「平の将門」
...もう一半はというと...
吉川英治 「平の将門」
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