...尤もこの答の一半は(一)の中にもないことはない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...目的の一半は達した訳である...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一半は松島と金華山とある故也...
大町桂月 「金華山」
...千波湖の一半は田となりたれど...
大町桂月 「常磐の山水」
...一半は糞車にのせられて近郊に出づ...
大町桂月 「東京の近郊」
...一半は地方に別れ行き...
大町桂月 「房州紀行」
...彼女が堕落した罪の一半は勿論(もちろん)私にもあるのですから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...雷電の怪物が分解して一半は科学のほうへ入り一半は宗教のほうへ走って行った...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...561 XII 140.かくして槍の一半はア,ンチロコスの盾の中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その一半はすでに凋落(ちょうらく)し去り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...科学的認識構成の他の副次的な一半は(併し之とても理論的にも実際的にも右に劣らず重要なのだが)...
戸坂潤 「科学論」
...新しい社会制度にその生活を順応させることを企てた(他の子弟の一半は純官吏――政務的技術家? として養成された)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...事実また志士の一半は藩士なかんずく軽士層から供給された...
服部之総 「志士と経済」
...作品の美醜の一半は藝術家の意識を超絶した神祕の世界に存してゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...しかしその罪の一半はたいていの場合思想家自身にもあるのであつて...
三木清 「人生論ノート」
...実はその責任の一半は...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...そんな時代を作った罪の一半は...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...一半は治水開墾事業のほうへ送った...
吉川英治 「鬼」
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