...僕は自分の生活の肌をすつかりむき出しにして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...寒からぬ程度に暖まった空気の中に両手を二の腕までむき出しにして...
有島武郎 「或る女」
...頭をむき出しにして雪になぶらせた――君の黒い姿は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...頭をむき出しにしているので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...何か不満なその考えをむき出しにしていった...
伊藤野枝 「転機」
...近頃出來あがつた永山(ながやま)將軍の銅像だけをむき出しにして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その奇怪な体をむき出しにして...
海野十三 「火星兵団」
...引き返しながら本性をむき出しにして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...背中をむき出しにして横向きに寝た男は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...もっと寛(くつろ)ぐために咽(のど)もとをむき出しにしていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...提灯は疊んで半分ほども使つた蝋燭(らふそく)をむき出しにしてありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...両足は仕事をしている時の仕立屋仲間の習慣(ならわし)でむき出しにしていた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...手足をむき出しにしている人人は...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...銀三が出っ歯をむき出しにして迎えて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...修治さんも本性をむき出しにして下さるのだ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...あちこちの畑(はた)の中に死人の棺(くわん)をむき出しにして幾個(いくつ)も捨ててある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仏蘭西(フランス)の女が長い針の尖(さき)を危険(あぶな)くむき出しにして居るのと異(ちが)ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...むき出しにして置いちゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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