...毎朝庭で摘蕾することが、私の楽しみです...
...襖(ふすま)の雀が毎朝庭へとび降りて餌を拾った...
海野十三 「人造物語」
...六月朔日氷室より氷をいだして朝庭(てうてい)に貢献(こうけん)するを...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...前に引し明月記の寒氷(かんひやう)は朝庭よりの古例(これい)の賜(たまもの)にはあるべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それでわざ/\母親が今朝庭から刈取つて集めて来たのである...
田山録弥 「草みち」
...「或る朝庭先へ出て...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...露の祈今朝庭を歩いて居ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ある朝庭を漫歩(そぞろある)きして居た彼は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...つぎの朝庭の赤い実のなる木に蝉のぬけ殻があったのをよくみればそばにぬけたばかりのみんみんがじっと休んでいた...
中勘助 「妹の死」
...夕より雨のいたくふりいでたればさきはひのよしとふ宵の春雨はあすさへ降れどよしといふ雨春雨に梅が散りしく朝庭に別れむものかこの夜過ぎなば宵すぐるほどに雨やみてまどかなる月いづあすはよき日と思はれければしば/\も裝ひ衣ぬぎかへむあすの夜寒くありこすなゆめなほ思ひつゞけゝる柞葉の母が目かれてあすさらばゆかむ少女をまもれ佐保神夜をこめてあけの衣は裁ちぬひし少女が去なば淋しけむかも四月十七日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...此あたりの家々皆叺をつくるとて筵おり繩を綯ふ長繩の薦ゆふ藁の藁砧とゞと聞え來これの葦邊に湖畔には櫟の木疎らにならびたり布雲に叢雲かゝる近江の湖あさ過ぎくればしき鳴くや鵙比叡辻村來迎寺森可成墓冷かに木犀かをる朝庭の木蔭は闇き椰の落葉や志賀の舊都の蹟は大津町の北數町にして錦織といふ所に在り...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...今朝庭の池の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘のお夏と一日も早く一緒にしてくれ――と申すのぢや」「尤もなことで」「その孫八の紙入が今朝庭に落ちてゐたと言ふ者があるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それより俺は今朝庭を掃いたのが誰だか知りたい」「そんなことならわけはありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今朝庭を掃いて居たものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翌(あく)る朝庭の池の中から...
野村胡堂 「猟色の果」
...ある朝庭の酸漿(ほおずき)が赤く色づき...
原民喜 「忘れがたみ」
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