...大納言公任卿(きんとうきやう)が朗詠集(らうえいしふ)に入れられたる菅家の詩に「送ルハレ春ヲ不レ用ヒレ動スコトヲ二舟車ヲ一唯別ル三残鴬ト与トニ二落花一若(モシ)使シテ二韶光ヲ一知ラシメバ二我ガ意ヲ一今※旅宿在ン二詩家ニ一」此御作は 延喜帝いまだ東宮(とうぐう)たりし時令旨(れいし)ありて一時(ひとゝき)の間に十首の詩を作り玉ひたる其一ツなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...朗詠の歌の詞は「新豊(しんぽう)の酒の色は鸚鵡盃(おうむはい)の中に清冷たり...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...非有機的な和声(ハーモニー)や執拗(しつよう)な単調(モノトニー)やサラ・ベルナール式の朗詠法などを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朗詠のことも暫く置き...
中里介山 「大菩薩峠」
...物々しい声で朗詠のような調子をはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...また朗詠や詩吟のようにゆっくりしたふし廻しにして...
信時潔 「歌詞とその曲」
...ひどく朗詠風に読みはじめた...
久生十蘭 「金狼」
...山に向って「何事の苦しかりけるためしをも人を救はむ道とこそなれ」と朗詠し...
久生十蘭 「新西遊記」
...八穂(朗詠する)お姉(あね)えさま……いかなる恋に傷ついて……うち棄てられた岸のほとりで...
久生十蘭 「喪服」
...センセイシヨナルな気取つた喉で和歌の朗詠だ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...声高らかにさような歌を節も緩やかに朗詠した...
牧野信一 「ゼーロン」
...文弥君が宮之助君の絃で朗詠しだした...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...その弊やすでに朗詠古今の昔に始まっている...
柳田国男 「雪国の春」
...酔っぱらっては牧水や啄木を朗詠しながら夜の街を歩いた...
山之口貘 「酒友列伝」
...又明快な声で長篇の詩を朗詠した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...朗詠を吟ずるなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...和歌(うた)の朗詠...
吉川英治 「親鸞」
...朗詠をあそばすと仰っしゃった...
吉川英治 「親鸞」
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