...薙刀(なぎなた)で剃つて見せたと云ふ御手柄(おてがら)に感服するだけである...
芥川龍之介 「西洋画のやうな日本画」
...兵役に服することを以つて價値を判ずれば乞食と市民とは價値を等しくする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僕は即座に君の言葉を承服する事が出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...事が破れて罪に服するとき...
高見順 「いやな感じ」
...勿論他人の作品の場合でも人がほめたからその作品に感服するのではなく...
辻潤 「蒼馬を見たり」
...皇室に帰服することは...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...その個別的な実現であるパロルとの二元論を合理的に克服するには困難な問題が横はつてゐるもののやうである...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...地獄の門もそれを征服することができないのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...戦々恐々として彼の命に服することに慣らされていたので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其の自ら來て信服するものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人間が宇宙を征服するまでにはたくさんの基礎研究が必要であって...
中谷宇吉郎 「高度八十マイル」
...よくそんなに一どきに飲み込めたものだ」と主人が敬服すると「御見事です事ねえ」と細君も迷亭の手際(てぎわ)を激賞した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一度び女を征服すると...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...ブルゴーニュの王族に近い家柄の末娘は彼女に起こった災厄を克服する能力を見せつけて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...鮠(はや)釣りの寄せ餌を投げ込んで、先づ一服する...
正木不如丘 「健康を釣る」
...鹿太は元服すると間もなく...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...資本主義の矛盾をいかに論理的に克服するかという世界史的課題にありとすれば...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...何事も、兵学を基礎に考えられる質(たち)なので、近頃は、毎日、この松坂町を中心に、両国から本所一帯を歩いて、路地の抜け道、空地、井戸のありか、いちいち自分の足かずに踏んでは、いざという時の地の理に備えておられるそうだ』『いや、あの仁(じん)には、敬服する...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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