...ラン子はもう有頂天になってしまった...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...貴族と縁組みするのは家の名誉だと有頂天になっていたし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...かれ自身にも意外なくらいの成功をしたので有頂天になって遊びまわっているだけなんです...
太宰治 「斜陽」
...かねてから実は内心あこがれていないわけでもなかったところの江戸っ子弁という奴(やつ)をはばからず自由に試みられる恰好(かっこう)の相手が見つかって有頂天になっていたので...
太宰治 「惜別」
...カシタンカは、有頂天になって、思わず、わんとほえたが、おりもおり、ねこのじいさんが、大きなあくびを一つやらかしたので、たちまち体のつりあいをうしなって、がちょうの背からころげ落ちた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...わたしたちははじめて会ったんですのよ」と彼女は有頂天になって言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それほど彼は訳もなく有頂天になって...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...オーベルは有頂天になって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こうして有頂天になって橋の半ばまで来た金助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...お駒はすっかり有頂天になって...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...すっかり有頂天になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有頂天になって喜びましたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...相手の考えに有頂天になって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何処かの村で明もそうやって片側だけ雪をあびながら有頂天になって歩いている姿が彷彿(ほうふつ)して来た...
堀辰雄 「菜穂子」
...圓太郎は有頂天になっていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...私はホントに幸福でした私は有頂天になって...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...有頂天になって帰った...
吉川英治 「三国志」
...すっかり有頂天になっていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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