...一時は猫も杓子も有頂天になって...
内田魯庵 「四十年前」
...かねてから実は内心あこがれていないわけでもなかったところの江戸っ子弁という奴(やつ)をはばからず自由に試みられる恰好(かっこう)の相手が見つかって有頂天になっていたので...
太宰治 「惜別」
...帰ってきて下さって嬉しいわ」こんな言葉に私は有頂天になって...
田中英光 「野狐」
...カシタンカは、有頂天になって、思わず、わんとほえたが、おりもおり、ねこのじいさんが、大きなあくびを一つやらかしたので、たちまち体のつりあいをうしなって、がちょうの背からころげ落ちた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...滑稽な手紙を受取ると有頂天になって喜んだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...オーベルは有頂天になって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すっかり有頂天になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラッ八がすっかり有頂天になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...羽織を出しな」「有難い」八五郎はすっかり有頂天になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すっかり有頂天になって居りました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...有頂天になって喜びましたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...千々子さまは有頂天になって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...この上もなく人の好い裁判所長は、有頂天になって、幾度となくチチコフを抱いては、感極まって、『お前さんは私の恋人だよ! 私のお袋だよ!』と言ったり、剰さえ指をパチパチ鳴らして、彼のまわりを踊りまわりながら、『なんてお前は愛(う)い奴だ、コマリンスクのお百姓!』という有名な唄をうたい出したりしたものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...殆んど有頂天になって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何処かの村で明もそうやって片側だけ雪をあびながら有頂天になって歩いている姿が彷彿(ほうふつ)して来た...
堀辰雄 「菜穂子」
...すっかり有頂天になって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...世界一を自慢をするアメリカ人は有頂天になって...
三浦環 「お蝶夫人」
...母親以外の誰が抱いても承知しなくなりましたのでレミヤはもう有頂天になって可愛がっているのです...
夢野久作 「霊感!」
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