...大統領は有頂天になって悦んだものである...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...三人とも有頂天になってよろこんだ...
海野十三 「少年探偵長」
...ラン子はもう有頂天になってしまった...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...貴族と縁組みするのは家の名誉だと有頂天になっていたし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...議長は有頂天になって退出した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...初めのうちは毎日数十円の利益を見て有頂天になっていたものが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...或るところでは有頂天になって踊り上り...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...そういう読者はスッカリ有頂天になって了ったのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それほど彼は訳もなく有頂天になって...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...こうして有頂天になって橋の半ばまで来た金助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...虚栄心を満たされた彼女は有頂天になっていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...有頂天になって喜びましたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...相手の考えに有頂天になって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」一度なぞは、エザウが部屋を抜け出して、階段を降りて往来に飛び出したうえ、往来でたちまち猫を追い駈けたり、馬の汚物をあさったり、有頂天になって、子供たちとふざけ廻ったりしはじめたことさえあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...地獄で仏とはこのことではないかと私は有頂天になって喜んでしまいました...
三浦環 「お蝶夫人」
...預言者は国民が有頂天になって空虚な楽観に耽って居る時滅亡の姿を見て悲しみ...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...有頂天になって笑っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...すっかり有頂天になっていた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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