...未だ年少有為なる僕自身の幸福を讃美したり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...有為なつもりの無能は常に大怪我の基である...
寺田寅彦 「変った話」
...たとえ一時なりともこの有為な頭の安静をかき乱すような事がありはしないかというような気がする...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...しかし一つちょっと困ったことには若くて有為な科学者はたぶん入れ歯の改良などには痛切な興味を感じにくいであろうし...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それは立派な応用科学研究所であって多数の実験室にはそれぞれ有為な学者が居て色々有益で興味のある研究をしているのであった...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...人物・身体・学業三拍子揃った粒よりの「有為な」青年の推薦方を依頼して来たのである...
戸坂潤 「社会時評」
...久光初め、重役、有為なる若者が、必ず継いでくれよう...
直木三十五 「南国太平記」
...――立派な思想と信仰とを抱いたあの美しい有為な青年も踏む事を強ひられる事になるのだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...小さな事に有為な生涯を誤らないで...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...最も有為な男女が網羅(もうら)されているから...
平林初之輔 「鉄の規律」
...それが有能有為な人の述べたものであるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無知にして有為なる国家の支柱となるかもしれない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...曹操の長所のうちで最も大きな長所は有為な人物を容れるその魅力と包容力である...
吉川英治 「三国志」
...有為な浪人はこれをやしきにおいて養っておく風があった...
吉川英治 「三国志」
...有為な人材を要望している...
吉川英治 「宮本武蔵」
...有為な青年を家に養うということは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...マルサス氏の有為な手によって十分に展開されているから...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...有為な青年が群をなして留学する...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索