...有為なつもりの無能は常に大怪我の基である...
寺田寅彦 「変った話」
...それは立派な応用科学研究所であって多数の実験室にはそれぞれ有為な学者が居て色々有益で興味のある研究をしているのであった...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...会社の有為な主脳部になっていただきたいんです」私はその大きな本を小側(こわき)に抱え...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...――処が有為な青年は実の処...
戸坂潤 「社会時評」
...有為な青年がとにかく十七人しかいなかったのだとすれば...
戸坂潤 「社会時評」
...この有為な女子青年達からなる「挺身隊」は無論...
戸坂潤 「社会時評」
...久光初め、重役、有為なる若者が、必ず継いでくれよう...
直木三十五 「南国太平記」
...今後の有為な人々が...
中谷宇吉郎 「雪」
...――立派な思想と信仰とを抱いたあの美しい有為な青年も踏む事を強ひられる事になるのだ...
長與善郎 「青銅の基督」
...小さな事に有為な生涯を誤らないで...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...試験管をいじくることを職業としている工科出身の小壮有為なお役人さんである...
平林初之輔 「甲賀三郎『琥珀のパイプ』序」
...有為な花卉師(かきし)の目的は思うに大きさと均斉と色彩の美とを結合するにある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無知にして有為なる国家の支柱となるかもしれない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...「中国にも人物は尠(すく)なくないが、わけて姫路の目薬屋の息子どのは、有為な者、将来ある嘱目(しょくもく)に値(あたい)する男と、これは近衛家の人々からばかりでなく、摂津(せっつ)の荒木村重(あらきむらしげ)などから聞きおよび、折もあらば一度お会いしたいと思うていたところでござった...
吉川英治 「黒田如水」
...曹操の長所のうちで最も大きな長所は有為な人物を容れるその魅力と包容力である...
吉川英治 「三国志」
...有為な人材を要望している...
吉川英治 「宮本武蔵」
...有為な青年を家に養うということは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...有為な僧や美術家はそれに伴って東漸したのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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