...彼女は有情的な人だ...
...彼は有情非情な決断を下した...
...彼は有情非情に人を扱う...
...有情非情な現実に直面した...
...有情非情な言動が周囲から非難された...
...山客亦厳に江口君が有情の人たるを信ぜんと欲す...
芥川龍之介 「八宝飯」
...もし有情の人と做(な)さんか...
芥川龍之介 「八宝飯」
...力を仰ぐ有情の涙にぞ...
石川啄木 「詩」
...長しなえに有情の人を泣かしめる...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...無情は有情の極ということもあるから...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...彼にあってはウォールデンの湖水や森が有情(うじょう)であるばかりでなく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...諸々の有情を傷めず……」とやるのですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ここは何とかして、愚色を装い、「本日は晴天なり、れいの散歩など試みしに、紅梅、早も咲きたり、天地有情、春あやまたず再来す」の調子で、とぼけ切らなければならぬ、とも思うのだが、私は甚(はなは)だ不器用で、うまく感情を蓋(おお)い隠すことが出来ないたちなのである...
太宰治 「作家の像」
...本來の説は有情のものが成佛すべきである...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...往々無情なる物を有情と見做すことあり...
西周 「情智關係論」
...阿木翁助作「演歌有情」を読む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今日より「演歌有情」の稽古...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昭和三十三年十月十月七日(火曜)雨後曇中芸「演歌有情」初日...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼は「愚が中の極愚、狂が中の極狂、塵禿の有情、低下の最澄」といった伝教大師の言葉に深い共鳴を感じた...
三木清 「親鸞」
...私も土井晩翠の『天地有情』を...
三木清 「読書遍歴」
...月は湯気に蒸されたように朧(おぼろ)な晩――有情の天地が人に与える感じも...
吉川英治 「江戸三国志」
...石でない木でない有情(うじょう)の心琴を揺すぶられて...
吉川英治 「新書太閤記」
...恥をお知りなさい』有情・無情下層社会のどん底からは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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