...彼女は有情的な人だ...
...彼は有情非情な決断を下した...
...彼は有情非情に人を扱う...
...有情非情な現実に直面した...
...有情非情な言動が周囲から非難された...
...もし有情の人と做(な)さんか...
芥川龍之介 「八宝飯」
...我等が現實の世界に於いて遭逢する一切の有情――余や他人や...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...未だ『天地有情』を知らざるものはあらじ...
石川啄木 「閑天地」
...長しなえに有情の人を泣かしめる...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...無情は有情の極ということもあるから...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...香料の眼にたまる有情(うじやう)の涙...
大手拓次 「藍色の蟇」
...諸々(もろもろ)の有情(うじょう)を傷(いた)めず...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「諸々の有情を傷めず」とは...
高神覚昇 「般若心経講義」
...諸々の有情を傷めず……」とやるのですが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ここは何とかして、愚色を装い、「本日は晴天なり、れいの散歩など試みしに、紅梅、早も咲きたり、天地有情、春あやまたず再来す」の調子で、とぼけ切らなければならぬ、とも思うのだが、私は甚(はなは)だ不器用で、うまく感情を蓋(おお)い隠すことが出来ないたちなのである...
太宰治 「作家の像」
...有情な肉体の悩ましい温かい香りと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無情の草木遥(はるか)に有情(ゆうじょう)の人に優(まさ)るところなからずや...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...こは君逸品(いつぴん)古色ありと抱いて歸れば有情なりや味よきしづくの淺紫(せんし)なるにけ高き千古の春を知りぬ...
萩原朔太郎 「古盃」
...阿木翁助作「演歌有情」を読む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さてこそその花が有情に開くのだと感銘しているのであろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...非情有情こもごもに...
吉川英治 「大岡越前」
...残る者は有情といえ...
吉川英治 「黒田如水」
...石でない木でない有情(うじょう)の心琴を揺すぶられて...
吉川英治 「新書太閤記」
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