...我々は唯純粋な詩人を目標にしなければならぬ」と云ふ「狭い門」(ジツド)の主人公の言葉も決して等閑(とうかん)に附することは出来ない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...外來の刺戟に差等を附する人格的の判別が働かないことである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...今度当選(あた)つたら君が一夜の愉快費位は寄附する...
内田魯庵 「貧書生」
...明治三十二年十月三十日東京角筈村において内村鑑三改版に附する序この講演は明治二十七年...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...そんな汽船をドッサリ作って――それの設備はみな貴方が国家へ寄附するのですが――それを長江の出口へ派遣して...
海野十三 「発明小僧」
...大使は米国政府から旅券を交附するといふ報知(しらせ)を受取ると...
薄田泣菫 「茶話」
...津田君が今日その作品に附する態度はやはりこれと同じようなものであるらしい...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...池田駅高島駅等附近の農牧場所有者の姓氏を駅の名に附する先例により...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...又た之れを討論に附するには...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その解釈を附する段になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...動物園は好きな場所だが、寄附する、とか、預ける、とか、いふ話になると、いづれ東京市のお役人が出て來て、屆を書かせたりするのではないか...
中島敦 「かめれおん日記」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...ここでは不問に附する...
平林初之輔 「文学方法論」
...その詩想に新詩形を附することが出来なくてはならぬのだが...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...甲の字と乙の字と取り違へたる場合は致し方なけれど或る字の画を誤りたる場合はこれを印刷に附する時は自(おのずか)ら正しき活字に直る故印刷物には誤字少き訳なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...わたくしも此手紙の印刷に附する價値あるものたるを信ずる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...版に附するに及んでさらに原画にある個性の角(かど)がとれ...
柳宗悦 「工藝の道」
...――こういう、因縁つきの主従なので、吉宗に附するに、彼の隠し目付は、たしかに適役にちがいなかった...
吉川英治 「大岡越前」
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