...諸説のいずれが正しいかはしばらく疑問に附するほかはない...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...俺の生活を盡して之を人類に寄附するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...特別刑事部の公判に附する決定を與へ...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...そんな汽船をドッサリ作って――それの設備はみな貴方が国家へ寄附するのですが――それを長江の出口へ派遣して...
海野十三 「発明小僧」
...それに「俳句への道」という題を附することにした...
高浜虚子 「俳句への道」
...それとも僕の探険旅行に百ルーブリ寄附するんだな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...皇室に依附することによってその家の存在を示そうとした形跡も...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...池田駅高島駅等附近の農牧場所有者の姓氏を駅の名に附する先例により...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...みすみすかくの如き江山(こうざん)挙げて人に附するぞ口惜しけれ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...のみならず其當時の勢力あるものに幾らか阿附する傾きがあつて...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...相当の理由があって等差を附するならば差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「作物の批評」
...反乱は不問に附することになった...
久生十蘭 「ノア」
...ここでは不問に附する...
平林初之輔 「文学方法論」
...その小を見て等閑(とうかん)に附するなかれ...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...そのこれを主張することいよいよ盛なる者に附するに忠君(ちゅうくん)愛国(あいこく)等の名を以てして...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...先づ二千円近く寄附することが出来さうである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...文学の標準に必ずしも科学的定義を附するに及ばず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...遽(にはか)に沒字に附するに沒却の義を以てしたるものとするが如きことなしとも言ひ難し...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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