...」不承無承にかう仰有ると...
芥川龍之介 「地獄変」
...大将株が各自(てんで)に自由行動を取っていて軍隊なぞは有るのか無いのか解らない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「誰かが投付(なげつ)けたのでは有るまいか」蛇が空から降りようはないので...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...侯爵夫人は有るだけの愛嬌を振り撒いて迎へた...
薄田泣菫 「茶話」
...有るかも知れませんが...
薄田泣菫 「茶話」
...三十分ごとに有るか無しかの一呼吸をしているように思われた...
太宰治 「狂言の神」
...何かいいものがあるのかい」「有るとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...直ぐに飲める水が有るか...
中里介山 「大菩薩峠」
...痺れ薬――そんなものがこの世に有るかないかわかりませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無論蓋はして有るが徃来(わうらい)へ飛出されても難義至極なり...
樋口一葉 「うつせみ」
...切られぬ縁の血筋といへば有るほどの悪戯(いたづら)を尽して瓦解(ぐわかい)の暁に落こむはこの淵(ふち)...
樋口一葉 「大つごもり」
...昇に一着を輸させたくは有るまい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...まだ人情本という面白い物の有ることを知らなかった...
二葉亭四迷 「平凡」
...木曜に集りの有るのは確かで有った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...不幸に不幸の続いた十九年の年月を暗く送ったお久美さんが不意に現われ様として居る若者に対して自分の幸福な世界の開拓者で有ると思うのは決して無理では無い...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そんなに金の有る人が...
三好十郎 「地熱」
...どこに引越して行く家が有るというんだ? うん? 町会じゃ...
三好十郎 「その人を知らず」
...猶(なほ)之(これ)と同じ飛行練習場が巴里(パリイ)の近郊丈(だけ)に十箇所から有ると聞いて如何(いか)に飛行機の研究が盛(さかん)であるかが想はれる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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