...現に一時は秀才の名が高かった菅原雅平(すがわらまさひら)とか仰有る方も...
芥川龍之介 「邪宗門」
...生理的特質及び境遇の總計で有る...
石川啄木 「所謂今度の事」
...何處へ行つたつて有るものぢやないよ...
石川啄木 「鳥影」
...金の有る奴は、働かないで遊んでさえ居れば常に仕合せなんだ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...かようにして、一切のことを十分に考量した結果、最後にこの命題、すなわち、私は有る、私は存在する、という命題は、私がこれを言表するたびごとに、あるいはこれを精神によって把握するたびごとに、必然的に真である、として立てられねばならぬ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...庭樹の枯れて伐り去られたものは有るらしいが...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...やっぱり有るようで無いもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...有るべきはずがあったにしたところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何(なん)だか膝(ひざ)の上へボッタリ落ちた物が有る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...些(すこ)し用が有るから……母親さん……」ト心有気(こころありげ)に母親の顔を凝視(みつ)めた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...有る?……」「有りますとも...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...どうとも私には判断しかねるものがその奥に有る...
水野葉舟 「かたくり」
...山田は子の家の要求には或程度まで従って行かなければならない位置に有るので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「直ぐに出る車が有るかな? えゝと……」待合室の中が少しゴタゴタして賑かになる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...志有る士は百姓を忘れて存在しなかった...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ずいぶんたくさん有るじゃありませんかあ!(包をほどいてしもう)まあ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...すべての物をけがす目――そんなものが、もし有るならば、それだ...
三好十郎 「肌の匂い」
...色々引きたい例も有るのだが...
柳田國男 「夢と文芸」
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