...碌そつぽ大きな声も出し得ずに琴を掻き鳴らす姉妹等の如何にミゼラブルに見えたことよ! そしてさういふ姉妹等と生活すべき運命を有する若き男性の如何に御気の毒に考へられたことよ...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...みな一般の人民同様に国会議員となるの資格を有するなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...交ゆるに他邦の学のこれと関係を有するものをもってす...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...衆人の誹毀(ひき)に対し自己の尊厳と独立とを維持せしむるにおいて無比の力を有するものは聖書なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...君は天使の有する眼を有するが故に神を視るを得...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...一藝に於いて秀拔の技倆を有すること...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...(之を錘り石と呼ぶ)(第四)質(しつ)の粗(あら)き丸石にして凹所(おうしよ)を有する者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...ただの観念を所有することなら子供でも狂人でも出来るだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...其の朝野に亙りて比較的多數の政友を有すると...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ただいくらかの直覚を有するにすぎなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はいかなる反駁(はんばく)を有するか? 彼は単に否定する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世事に興味を有する所にあり...
永井荷風 「一夕」
...「人間の有するいわゆる外界の模像を普遍化し系統化するものが人間に内在しなければ外界は支離滅裂して認識は成立しない...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...如何なる意義を有するかを知り置く必要があると思う...
西田幾多郎 「読書」
...一般に僞書として排斥せらるゝ書籍も沙中の眞珠にも比すべき史的光彩の燦然たる事實を含有すること往々なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...土地家屋・不動産を所有する人の保証がいるのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それらを有する者の理性や意識が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かかる性格を有する斯(かか)る時代の少年の特徴と認むるを得べく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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