...この二つの信念を有するが故に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私は自分の土地を解放するに際し自分の土地を所有する事に依りて受くる精神上の苦痛を去る為めに周囲の事情等は別段大なる考慮を払はないで断行したのである...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...この新聞社が所有する漢字の数は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...殊に況や二県利害を一にし興廃を共にすべき運命を有するに於てをや...
田中正造 「非常歎願書」
...自分が所有する一切の馬...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...我が友の有する高度な特技の出る幕なく本連載でわざわざ語るまでもないものもある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...特に彼れの有する広大なる庭園は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...斯る個人性を有する人物は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これと異なる意見を有する論者も頗る之あるが如し...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...しかもなおいまだ音律的なる活動の美を有する西洋市街の列に加わる事も出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...評家は自己の得意なる趣味において専門教師と同等の権力を有するを得べきも...
夏目漱石 「作物の批評」
...特殊の人倫關係の内部において乃至それと並んで從つて同樣に特殊性を有する人倫關係としてのみ...
波多野精一 「時と永遠」
...これには萼はあるが花弁が不発育で雄蕊も僅かな数しか無くその中央に子房があり柱頭を有する...
牧野富太郎 「植物記」
...かつそれがマルサス的内容を有することは可能であったのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我々は身体を有するものとしてすでに単に主観的なものであり得ないであろう...
三木清 「哲学入門」
...大工が大工として有する徳が徳であるのでなく...
三木清 「哲学入門」
...綜合の概念はカントにとつて最も重要な意味を有するものの一つである...
三木清 「認識論」
...生存期間を有する有機體である...
三木清 「歴史哲學」
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