...人間が有する生命力をどん底からためし試みるそういう虐待が日に二度も三度も繰り返された...
有島武郎 「或る女」
...中身が微妙な組織を有する」こと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...霊魂を有する人類には事業に勝る事業あるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...このとき僕はいまT市会に断然勢力を有する議長候補の動坂三郎の名が...
海野十三 「深夜の市長」
...それはその力を有する玉を持つているからと考えた...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...仮りに十人あるいは二十人の店員を有する大商店があって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私が私の有する観念のうちにおいて考察するところの実在性は単に客観的なものであるからして...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...寧ろ技倆の稱すべきなき一老漢を以て内務の難局に膺る其の或は久しからずして一敗するに至るも亦未だ知る可からず然れども彼れは既に根據を自由黨に有するに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...実権を有するときは政治に成功するの難からざるを知るの政治家なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...故国は彼のような音楽家を有するのを誇りとしてると言ったとき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私がこの作品とその目標とについていだいていた意想に密接な関係を有するから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...母は一旦自分の所有するあらゆるものを犠牲にして子供に生を与えた以上...
夏目漱石 「道草」
...名は人によりて異なるにしてもともかく自己以上の偉大なる威権を有するものがあるだけは何人も認めるところであろう...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...かくの如くはじめより普遍的當爲性を有するものばかりではない...
波多野精一 「時と永遠」
...彼は自己と反対の思想を有する者をもって何らか危険な者...
三木清 「危機における理論的意識」
...ところで若し進化の概念にして根源的には人間及び歴史の世界にその固有なる成立の地盤を有するとするならば...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...第二の制限は機械を所有する資本家の拒止による...
柳宗悦 「工藝の道」
...そこから自分の注射器でアルコール臭を有する毒液の注射をして...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索