...余は五拾万弗(どる)の富を有する貴婦人が貧を懼れて縊死せるを聞けり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...四千年の文明を有し歴史を有する対岸大陸のかの大国家をその不幸より救済する使命は...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...征服種族はその臣下の有するあらゆるものに対して...
大杉栄 「征服の事実」
...そして実に自然によって教えられるすべてのものが何らかの真理を有するはずであるということは疑い得ないことである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...将来東洋貿易の中心たる好機会を有するの一点よりして考うれば邦土偏少なりといえども決して遺憾とするに足らず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...現実の有する内在的気魄ともいえるその「何か」が欠ける時...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...心まで所有する事は誰にも出来ない...
夏目漱石 「それから」
...実に文章語の有する世界は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そこに恒久的根拠を有するに至ったのも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...古来一定の意義を有する通用語をかつて日本になかった思想に当てようとしたのであるから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ついに正蔵を聴くの一夜を共有することはできなかった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...どの点から見ても彼らがこれを所有することが極めて望ましいこの富の分け前を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すなわち新興階級の有する思想がかえって批判的であり...
三木清 「危機における理論的意識」
...民間アカデミズムの擡頭こそわが国の文化の発達にとって重要な意義を有するものではなかろうか...
三木清 「自己を中心に」
...それを所有するとき彼等の形而上學的探究は終結を告げる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...全く異つた史觀を有するフンボルトもマルクスも共に歴史的意識の上に立つてゐたと見られる...
三木清 「歴史哲學」
...特に九大を有する福岡市のために書き添えておく...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...百済観音は写実的根拠を有する点において聖林寺観音に劣らない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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