...純粋自然主義がその最初から限定されている劃一線の態度を正確に決定し...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...すべては最初から覚悟してゐた事であつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...「実は、僕は最初から、あなたが屏風のことを知って居られるに相違ないと思ったのですよ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...生活の必要物という言葉によってわたしは、人間がその努力によって獲得するすべての物のうちで、最初から、あるいは長くそれを使用したことから、人間にとって非常に重要となり、野蛮や貧乏や哲理からしてそれなしですまそうとする者が絶無でないまでも極めて少なくなってしまったような、あらゆる物を意味するのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どうせ此方に居残る腹でいるだろうことは最初から読めていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もう今では――あるいは最初から小夜子が自分のものになろうとは思えなかったし...
徳田秋声 「仮装人物」
...最初から誤りだと吾々は考える...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...最初からあつたに違ひない...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...最初からその勘にあることです...
中里介山 「大菩薩峠」
...健三の態度が最初から頗(すこぶ)る横着に見えた...
夏目漱石 「道草」
...「ガラツ八は最初からお前の側に付いて居たよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最初から順序を立てゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「最初から順序を立てて話してやろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――もっとも最初から逃げ出さなきゃなお良いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当然伯爵家も伯爵夫人も最初から捨てなければならなかったのだ...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...一スローガン「尊王攘夷」はなにも最初から討幕を内容としたものではなかった...
服部之総 「尊攘戦略史」
...しかるに最初からの行きがかりを知っていてみれば...
森鴎外 「阿部一族」
...最初から知れ切った事であったが...
夢野久作 「冗談に殺す」
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