...最初から映画的表現を封じられ...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...最初から金ピカのお面と外套で拵えた案山子(かかし)に過ぎなかったのか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...法廷の雰囲気もきょうは殊更に厳粛に身にしむ思いで最初から深く覚悟するところのある様子であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...最初から何度となく苦(にが)い失敗を重ねたにかかわらず...
寺田寅彦 「災難雑考」
...併しこの革新機運は必ずしも最初から日本の文化の獨立といふやうなことを考へたのではなく...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...最初から鼻をひこつかせていた盲法師(めくらほうし)の弁信が...
中里介山 「大菩薩峠」
...物ごしは最初から丁寧で...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初から意気込んでおりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...田山白雲は最初からタカをくくっているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初から御礼はいくらするが...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...――俺は最初からあの奥方が怪しいと思っていたんだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこで最初から秘密会議で次ぎのような判定が行われた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...最初から言っておりましたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...……そいで最初からの引っかかりで...
三好十郎 「樹氷」
...そんな面倒な事は出来ないと最初から試験しない人は勿論(もちろん)駄目(だめ)ですし...
村井弦斎 「食道楽」
...または最初から家号がなくして...
柳田國男 「名字の話」
...もちろんオナリ婆さんは最初から一知に対してソンナ気持を持っていた訳ではなかったが...
夢野久作 「巡査辞職」
...生恥(いきはじ)を晒(さら)させてくれようものを……という大阪町人に似合わぬズッパリとした決心を最初からきめていたのであった...
夢野久作 「名娼満月」
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