...硯(すずり)も書生時代から持古るしたお粗末のものなら...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...書生時代の苦學した經歴談から...
高濱虚子 「俳諧師」
...私が書生時代神田の下宿にいるときのことでした...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...図書館で私の書生時代に読んだもので...
田山録弥 「小説新論」
...書生時代にも、毎月一つや二つは屹度(きつと)書くことにしてゐた...
田山録弥 「小説新論」
...私は書生時代にいつも橋のこっちの袂(たもと)から四日市の方へと近路をして抜けて行ったが...
田山花袋 「日本橋附近」
...二人は書生時代に...
中里介山 「大菩薩峠」
...「書生時代よ」「書生時代から先生を知っていらっしゃったんですか」奥さんは急に薄赤い顔をした...
夏目漱石 「こころ」
...だから奥さんがもし先生の書生時代を知っているとすれば...
夏目漱石 「こころ」
...つまり貴方(あなた)は書生時代よりも余計御父(おとう)さんの厄介になつてる訳(わけ)でせう...
夏目漱石 「それから」
...つまり貴方は書生時代よりも余計御父さんの厄介になってる訳でしょう...
夏目漱石 「それから」
...これはよほど前私がまだ書生時代の事で...
夏目漱石 「中味と形式」
...書生時代の外套を...
夏目漱石 「明暗」
...書生時代の宗助によく似ている代りに...
夏目漱石 「門」
...そして昔しの書生時代の友達と話すのが一番遠慮がなくっていい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私どもの書生時代...
夏目漱石 「私の個人主義」
...我々の書生時代、涼を趁(お)うといっても、海はまだ羽田、大森でさえ開けない、上野や道灌山の森蔭へ行って寝ころぶくらい、さなくば近郊の滝めぐり、目黒の不動、角筈の十二社、王子名主の滝、少し離れて等々力(とどろき)の不動、高尾の琵琶(びわ)の滝、その頃は中央線も私設で八王子止り...
山本笑月 「明治世相百話」
...書生時代からの旧友であった...
吉川英治 「松のや露八」
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