...夜は次第に更けるに従って...
海野十三 「蠅男」
...夜が更けると小刀の刃が冴(さ)える...
高村光太郎 「智恵子抄」
...そして夜の更けるまで書きものをしていた...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...その外一頁五銭程にしか当たらぬ写字を夜の更けるまでやった...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...暫らく三島明神の裏に隠れて夜の更けるのを待って...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜が更けるまで調子をはずした妙な飲みかたをしていたが...
久生十蘭 「無月物語」
...打って打って打ち殺してしまわないのです! (泣く)成吉思汗(ジンギスカン)(苦しそうに)もう夜が更ける...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...夜が更けると井戸で冷した西瓜を皆して食べた...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...更けるとめっきり寒くなった...
水上滝太郎 「遺産」
...あんまりです小松」ずいぶん更けるまで...
山本周五郎 「菊屋敷」
...ずっと更けるまで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...夜の更けるにつれて高まって...
夢野久作 「卵」
...夜更けるのもわすれて...
吉川英治 「折々の記」
...夜の更けるのを待った...
吉川英治 「三国志」
...更けるまで飲んでいたのであるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...その夜も更けるまで血まなこになって探しているのに...
吉川英治 「親鸞」
...更ければ更けるほど...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索