...が如何なる圧迫を受けても決して所信を曲げない...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...妻は相変らず自分の主張を少しも曲げない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...南洲の真骨頂はそういう所にあるという意見を頑張って曲げないので結局そこに落ちついた...
高村光太郎 「回想録」
...彼女がつむじを曲げないように...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...義務はもう一歩も曲げないからです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...史実を曲げない限りに於て...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...インデペンデントの主義標準を曲げないということは恕(ゆる)すべきものがあるといったような意味において...
夏目漱石 「模倣と独立」
...二人は肩を彼の肩のすぐ後ろにくっつけ、腕を曲げないで、むしろそれを利用してまっすぐのままKの腕にからませ、下のほうでは、訓練の行き届いた、慣れた、反抗できぬようなつかみかたで、Kの両手をとらえた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自分の意見は絶対に曲げない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...或はケンケン服膺(ふくよう)する事情におかれている個人対手にその説を曲げないというほど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうしても膝を曲げないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...得て一道に沒入したひたむきな人間は、社交的には、人あたりのごつい、我を曲げない、妥協しない、曲解され易い性情のあるものである...
吉川英治 「折々の記」
...今なお節を曲げない点を...
吉川英治 「新書太閤記」
...我(が)を曲げない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...眼八は我(が)を曲げない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こういう一徹(てつ)な曲げない風は...
吉川英治 「源頼朝」
...どっちも自分の意見を曲げないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...容易に意志を曲げない女だけに――自(みずか)ら喉を突いた短い刃(やいば)も...
吉川英治 「夕顔の門」
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