...出かかった足を内へ折曲げ...
泉鏡花 「婦系図」
...彼は変てこに尻をひょこひょこ曲げてでなければ上れなかった...
岩野泡鳴 「猫八」
...手を妙な具合に曲げると...
梅崎春生 「桜島」
...彼は何か恥かし相(そう)に唇(くちびる)の隅を曲げて...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...少しお口を曲げてお笑いになって...
太宰治 「斜陽」
...運動を助けるために身体をどう曲げてもいいことになっているから...
谷譲次 「踊る地平線」
...頭を低く垂れて膝を曲げて歩いて来たからでございます...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...私は彼の剛情を折り曲げるために...
夏目漱石 「こころ」
...この洋杖は竹の根の方を曲げて柄(え)にした極(きわ)めて単簡(たんかん)のものだが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お上の法は曲げられない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少女は(さ)びたる針金の先きをねじ曲げたるに...
森鴎外 「舞姫」
...自分たちの命の長さに対して曲げることのできない宿命的な予定があるという確信は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしはしばしば曲げられた・人為的な・わがまま勝手が行われるのを見たけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...柾は屋根に葺(ふ)き箱桶(はこおけ)に曲げ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...両手の指を鉤(かぎ)のように曲げ...
山本周五郎 「青べか物語」
...綿のように脹らんでいる饅頭を腹掛けの中へ押し込むと馭者台の上にその背を曲げた...
横光利一 「蠅」
...ヘシ曲げてしまうと...
吉川英治 「山浦清麿」
...あの頑固な父も今は意気地を曲げて「頼む」と頭を下げてわが子へ頼んだものかも知れない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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