...曲がったなりにも今日今日を事欠かずに過ごしているのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ぎょっと驚いて今さらのように大きく目を見張った君の前には平地から突然下方に折れ曲がった崖の縁(へり)が...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...せなかは二つに折れたように曲がった...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...曲がり曲がった長い廊下がほうぼうにあるのですが...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...虻の尻(しり)がちょうどおしべの束の内向きに曲がった先端の彎曲部(わんきょくぶ)に引っかかり...
寺田寅彦 「沓掛より」
...その曲がった脊柱(せきちゅう)のごとくヘテロドックスなこの老学者がねずみの巣のような研究室の片すみに...
寺田寅彦 「野球時代」
...あいつがこの家の方へ曲がったのを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もっともっといろんなことを知っていたはずですよ! 僕のことをスメルジャシチャヤの腹から生まれた父なし児だから根性が曲がった悪党だなんかって言うやつには決闘を申しこんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼にそう言った男は腰の曲がった跛の老人で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マリユスが曲がった角の方へ進んで行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真っ直ぐなのも曲がったのも...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...老いたる蝦の精は曲がった腰を悟浄にさすらせ...
中島敦 「悟浄出世」
...今までに横町を三つばかり曲がった...
夏目漱石 「三四郎」
...口の両側が醜(みにく)くひん曲がった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...曲がった脚と細く切れ上がった眼をして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...博労宿と鍛冶屋の四つ角を左へ曲がったのを見届けて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...馬車道から大江橋通りへ曲がった商店街の一軒に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...上は腰の曲がったお婆あさんから幼は十四...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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