...曠野の静けさを破つてゐたが...
芥川龍之介 「芋粥」
...曠量(くわうりやう)我の如くして猶且つ何人と雖(いへ)ども侮辱するを許さゞる所...
石川啄木 「閑天地」
...目を遮ぎる物もない曠野の処々には人家の屋根が見える...
石川啄木 「札幌」
...思い出の届くかぎり遠くに――時の遠い曠野(こうや)の中に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして彼が息つきて曠野の上に倒れかけた時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...弁信はひとり曠野(こうや)をさまようて...
中里介山 「大菩薩峠」
...報酬(ほうしゅう)だけの仕事をせぬすなわち曠職(こうしょく)の人...
新渡戸稲造 「自警録」
...支那の曠野を漂泊して居た孔子が...
萩原朔太郎 「宿命」
...兵乱のために京中の人屋一時ことごとく曠野と化した時...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ゴオドはたゞ獨りブルバラネクの曠野の上を...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...陣の曠野へ眼をそらした...
吉川英治 「三国志」
...僻地(へきち)から曠野(こうや)を流浪(るろう)してきた身なので...
吉川英治 「三国志」
...曠茫(こうぼう)たる山野の空へと行幸せられた...
吉川英治 「三国志」
...曹操は士卒がみな寝不足になった容子を昼の彼らの顔に見て、「これはいかん」急に、三十里ほど退いて、曠野のただ中に、陣を営み直した...
吉川英治 「三国志」
...あの曠野(こうや)の棲(す)みよいことや...
吉川英治 「神州天馬侠」
...時々曠野(こうや)や大空へ飛び出して来ては...
吉川英治 「新書太閤記」
...曠の扮装(ふんそう)をもって...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...曠茫(こうぼう)とした荒野にとりかこまれていた...
蘭郁二郎 「自殺」
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