...山間曠野樹下空中(さんかんくわうやじゆかくうちゆう)...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...ヨブは幾千年前アラビヤの曠野にこの星を仰ぎ見て...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「顧ルニ宇内列国ノ進勢ハ日一日ヨリ急ナリ今ノ時ニ当リ紛争日ヲ曠クシ遂ニ大計ヲ遺レ以テ国運進張ノ機ヲ誤ルカ如キコトアラハ朕カ祖宗ノ威霊ニ奉対スルノ志ニ非ス又立憲ノ美果ヲ収ムルノ道ニ非サルナリ」との御諭であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...百万の大軍がいま戦争さいちゅうの曠野...
太宰治 「地球図」
...茫茫(ぼうぼう)たる曠原(こうげん)の上を疾走して馬の野性を乗り減らした...
田中貢太郎 「仙術修業」
...そこには甘蠅(かんよう)老師とて古今を曠しうする斯道の大家がをられる筈...
中島敦 「名人傳」
...飢え疲れた旅人の後をつける曠野(こうや)の狼のように...
中島敦 「李陵」
...大きな西日が鋤をひっぱる馬の背とケシの花とを越えて静かに彼方の地平線に沈もうとする曠野に...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...お前はゆうべも職を曠(むなし)ゅうしなかった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...土地を再び曠野(こうや)に返すまいと思えば...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...底の方に溜まっている四百億円の砂金をスコップで貨車へ積み込もうという曠古(こうこ)の大事業だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...曠(は)れて真剣の決戦をさせてやると...
吉川英治 「剣の四君子」
...玄徳は曠野に立って灰色の雪空を長く仰いでいた...
吉川英治 「三国志」
...曠(は)れの御車(みくるま)迎えに来ていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...隠岐から都へ還幸(かんこう)となった曠(は)れの日に――高徳もまた宮と共に...
吉川英治 「私本太平記」
...きょうは曠(は)れの祝い...
吉川英治 「新書太閤記」
...曠々(はればれ)と上る手筈もしていたところなので...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくぞ武人の妻にとあらためて思うほど曠(は)れた幸(さち)にもつつまれるが...
吉川英治 「新書太閤記」
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