...卸売の薬品製造者にはこの製品の性質を曖昧にするために...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...何処か曖昧に出来てゐる為...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...その外著作権の所在なども法規大全を覗いた限りでは甚(はなは)だ曖昧に出来てゐるらしい...
芥川龍之介 「小説の戯曲化」
...「はあ! さう――ですね」小谷は髯のことなんかはよく覚えてゐなかつたので、曖昧に、気のない返事をした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...時々その答弁は曖昧に分かりにくくなりましたが...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...今日の発達した独占資本制の資本制としての本質を曖昧にし...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...」彼は曖昧に口籠ったが...
豊島与志雄 「公孫樹」
...其注文を曖昧に外(はづ)す事に慣(な)れてゐた...
夏目漱石 「それから」
...本来の趣旨が曖昧になった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...やがて曖昧に消えて行つた...
原民喜 「雲雀病院」
...曖昧にしておくと嘘になる...
久生十蘭 「あなたも私も」
...不本意ながらあなたとのお約束を果すことができなくなったという意味のことをはなはだ曖昧に吐露した...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...殺さなかったのか其辺が頗(すこぶ)る曖昧になって来た...
牧逸馬 「上海された男」
...この問題は常に曖昧にされてしまっている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...二人の娘たちに対して、受け身に、曖昧に、謂わばイレーネに見つけられたという工合でのモメントにおいて、自分の恋愛や結婚を語らないでも、もっと本当の愛情からの娘たちへわからせてゆく知慧の働きはあったと思う...
宮本百合子 「雨の昼」
...曖昧にしていたと云われるが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...曖昧になってしまうのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一般の使用に適するようにわざと曖昧にする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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