...俺の態度は如何に曖昧にして微温を極めてゐるにもせよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...』と少し曖昧に濁して...
石川啄木 「鳥影」
...曖昧になるばかりだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...時々その答弁は曖昧に分かりにくくなりましたが...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...その際科学と哲学との関係が単に曖昧に止まっていて良いということとは別だ...
戸坂潤 「科学論」
...元来所謂「統制」という観念程曖昧に理解され巧みに利用されているものはない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...出先を曖昧にしながら...
豊島与志雄 「理想の女」
...或る必要から曖昧にした...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...曖昧に混同していた為である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...曖昧にしておくと嘘になる...
久生十蘭 「あなたも私も」
...曖昧に草のなかに消え...
久生十蘭 「西林図」
...ふしぎなやつだ」シゴイさんの手があたしのほうへ伸びだしたまま曖昧に宙に浮いていたが...
久生十蘭 「だいこん」
...何か世間並(せけんなみ)に曖昧に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...吾々の観察は曖昧にされ混乱させられる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それはよくぞんじているんですけれど……」女客は曖昧に言った...
室生犀星 「三階の家」
...未納 (曖昧に)え...
森本薫 「華々しき一族」
...第三巻第九章の中で自著の中に存する矛盾と曖昧に関する弁解をしているところなどを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔の区別が曖昧になって来た...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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