...俺の態度は如何に曖昧にして微温を極めてゐるにもせよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...この重大問題を日蓮聖人の信者は曖昧にして過ごしているのです...
石原莞爾 「最終戦争論」
...語尾は曖昧に口の中へ消えてしまう...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...」彼は曖昧に口籠ったが...
豊島与志雄 「公孫樹」
...そこを曖昧にしたまま...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...其注文を曖昧に外(はづ)す事に慣(な)れてゐた...
夏目漱石 「それから」
...言語を曖昧に使用してるところから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...語義の複雜曖昧によつてすでに惹起された...
波多野精一 「時と永遠」
...高は曖昧に笑ふ...
原民喜 「焔」
...殺さなかったのか其辺が頗(すこぶ)る曖昧になって来た...
牧逸馬 「上海された男」
...曖昧に言ひ濁した...
正宗白鳥 「孫だち」
...この問題は常に曖昧にされてしまっている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この社会において名誉心と虚栄心との区別が曖昧になったという事情に相応している...
三木清 「人生論ノート」
...二人の娘たちに対して、受け身に、曖昧に、謂わばイレーネに見つけられたという工合でのモメントにおいて、自分の恋愛や結婚を語らないでも、もっと本当の愛情からの娘たちへわからせてゆく知慧の働きはあったと思う...
宮本百合子 「雨の昼」
...余り間接にしか表現出来ず曖昧になるのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...未納 (曖昧に)え...
森本薫 「華々しき一族」
...(ルクレティウス)わたしは自分を少しも曖昧にしていない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...申し訳ないくらい曖昧にしておいた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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