...その時東君は別にこれという明暸(めいりょう)な答をしなかったので...
夏目漱石 「思い出す事など」
...そうしたら先方の答次第で万事が明暸(めいりょう)になる...
夏目漱石 「虞美人草」
...青天白日の下に掌(てのひら)をさすがごとき明暸(めいりょう)なものでもいい――...
夏目漱石 「作物の批評」
...こう明暸に離れる場合は...
夏目漱石 「創作家の態度」
...かえって私の考を明暸に御分らせ申す結果になりますから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...もしくはシェーヴィング・オブ・シャグパットのようなものの面白味は別問題として論じなければなりません)して見ると私が前段に申した意味が自(おのず)から御明暸になりましたろう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...悪(お)は悪で判然と明暸に意識された事でありますから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...かように区別し得る程度において明暸なる意識が...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...俗にこの不明暸な意識を称して記憶と云うのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...して見ると文芸家は「物の関係を味わうものだ」と云う句の意味がいささか明暸(めいりょう)になったようであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...いくらでも説明するから」不幸にして津田にはその変なところが明暸(めいりょう)に云えなかった...
夏目漱石 「明暗」
...第一言語が不明暸(ふめいりょう)であった...
夏目漱石 「明暗」
...同時にこの一句ほど彼女にとって不明暸なものもなかった...
夏目漱石 「明暗」
...自分の動機を明暸(めいりょう)に解剖して見る必要に逼(せま)られない彼女の余裕であった...
夏目漱石 「明暗」
...結果は明暸(めいりょう)であった...
夏目漱石 「明暗」
...事実よりも明暸(めいりょう)な想像の一幕(ひとまく)を...
夏目漱石 「明暗」
...頭(あたま)の中(なか)で明暸(めいれう)な圖(づ)にして見(み)る丈(だけ)の根氣(こんき)があつた事(こと)を憶(おも)ひ出(だ)すと...
夏目漱石 「門」
...略(ほゞ)關係(くわんけい)が明暸(めいれう)になつたので...
夏目漱石 「門」
便利!手書き漢字入力検索