...小野さんは頭脳の明暸(めいりょう)な男である...
夏目漱石 「虞美人草」
...あの事を」「小野さんの事かい」「ええ」と藤尾は明暸(めいりょう)に答えた...
夏目漱石 「虞美人草」
...青天白日の下に掌(てのひら)をさすがごとき明暸(めいりょう)なものでもいい――...
夏目漱石 「作物の批評」
...ただ茫乎漠然(ぼうこばくぜん)たるある標準になって這入(はい)っているのだから、私の申出しはこの茫乎漠然たるものを歴史的の研究で、もっと明暸に、もっと一般に通用するものにしたいと云う動議にほかならんのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...真を写す文学の特性はほぼこれで明暸(めいりょう)になりましたから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...なお前に挙(あ)げた浪漫自然二主義についてこれらがどういう風に道徳と交渉しているかをもう少し明暸(めいりょう)に調べてみる必要があると思います...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...それは頭が不明暸(ふめいりょう)なんだからだと注意してやると...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...して見ると文芸家は「物の関係を味わうものだ」と云う句の意味がいささか明暸(めいりょう)になったようであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
......
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...ここが明暸に見えれば全体を明暸に見たと同じ事になる...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...これもまだ明暸な説明を承った事がないから何の意味だか了解できませんが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...すなわち物に対する明暸なる知覚をそのままにあらわす手際(てぎわ)は...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...いくらでも説明するから」不幸にして津田にはその変なところが明暸(めいりょう)に云えなかった...
夏目漱石 「明暗」
...彼女はただ不明暸(ふめいりょう)な材料をもっていた...
夏目漱石 「明暗」
...そうして比較的明暸な断案に到着していた...
夏目漱石 「明暗」
...自分で自分の見識をぶち壊(こわ)すのと同じ結果に陥(おち)いるのは明暸であった...
夏目漱石 「明暗」
...こうしなければ義理が悪いんだという事情さえ明暸(めいりょう)になれば...
夏目漱石 「明暗」
...頭腦(づなう)が比較的(ひかくてき)明暸(めいれう)で...
夏目漱石 「門」
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