...彼の言動によって、私たちの間には暗然とした空気が漂っている...
...結果が思わしくなかったため、彼は暗然とした顔をしていた...
...見た目はちょっと暗然としているけど、実はすごく楽しい人なんだよ...
...今回の失敗で、彼女は暗然とした気持ちになってしまった...
...彼女の辞職を聞いたとき、私たちのチームは暗然としたムードになった...
...出た方が良いよ」「そりゃ判ってるけれど――どうも怠(なま)け癖がついてしまって」「小説か何か書いているのかい」私は暗然(あんぜん)と顔を上げた...
梅崎春生 「風宴」
...人間のつましさに暗然とし...
太宰治 「人間失格」
...」庸三は暗然とした気持で...
徳田秋声 「仮装人物」
...――お仙は可哀想なことをしたよ」平次は暗然としました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「これをみんな弟にやる心算(つもり)だったのに」荘太郎は暗然としました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暗然として亡妻をしのんだ...
服部之総 「志士と経済」
...そんなことを思ふと口先だけでは勢ひの好い虚勢ばかりを張つてゐるものゝ内心は至つて臆病な彼は、折角の若い日も滅茶苦茶になつてしまつた気がして、暗然とした...
牧野信一 「明るく・暗く」
...長逝されたと云ふことを新聞紙上の死亡広告で発見して私は頗る暗然悵然とした...
正岡容 「山の手歳事記」
...闇太郎暗然として呟いた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寧(むし)ろ暗然(あんぜん)として毒々(どく/\)しい...
三島霜川 「平民の娘」
...暗然として湧く力くもり日の光やすらふほとり朱き葉は走る上野の公園(そのふ)霊魂は珠根を深く庭園に埋めた...
室生犀星 「抒情小曲集」
...二人の老人は暗然として顔を見合わせた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...続いて来たものは」「左様に覚えます」左馬介も、暗然とした...
吉川英治 「上杉謙信」
...いまさら越前(えちぜん)へももどれず……」深夜の客は暗然(あんぜん)として...
吉川英治 「神州天馬侠」
...等(ひと)しく暗然とさし俯向(うつむ)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...暗然たらざるを得なかったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...弦之丞の立場があるまい」「ござりませぬとも!」鴻山は暗然と――強く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...武蔵は、暗然として、(なぜ――やあ久し振だなあ――そんなふうに、彼は呼びかけてくれなかったのか)と、思った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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