...暗やみの中で手さぐりにさぐったら大きなぞうりがあったから...
有島武郎 「火事とポチ」
...まっ暗やみでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...どんな暗やみでも分るような場所に置いておけばいゝと思うのです...
石川欣一 「山を思う」
...二十七日でござりますな……真の暗やみの薄明(うすあかり)に...
泉鏡花 「怨霊借用」
...獨りふら/\と有馬の家を出で、暗やみの道を、博物館わきに於いて、かのアカダモ――幽靈の手の樣な枝、すさんで行く自分を放浪の第一日に優しく、寂しくやはらげて呉れた幹――はこの邊だらうなどと考へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...海の底の暗やみにまぎれて...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...」それをきくと、首領は、暗やみのなかで、グッとジャックのうでをつかみました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...暗やみの中へしか姿をあらわしませんので...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...暗やみの中を見つめていました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...最後に町の暗やみの中に幽霊のように消えて行くルンペンの行列とともにゆるやかに句切って再び響くモリアットの歌も...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...世はまっ暗やみになるのはわかりきってる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...目の前に立てこめた暗やみにたじたじした...
本庄陸男 「石狩川」
...わびしい暗やみの一町毎にぼんやり燈る十燭の街燈の上で電線が陰気にブムブムブムとうなっている...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...洞然(どうぜん)とした暗やみの口はシンとして静かでありながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...暗やみじゃあるし...
吉川英治 「江戸三国志」
...また前にまさるうばたまの暗やみ...
吉川英治 「江戸三国志」
...隅の暗やみへ匍(は)いこんでしまいました...
吉川英治 「江戸三国志」
...さても変な暗やみがこの宇宙にもあればあるものです...
吉川英治 「江戸三国志」
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