...君はただひとり真夜中の暗やみの中にすすり上げながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...まるで風のように、暗やみの中を、門の外へとびさってしまいました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...暗やみでも虹(にじ)のような光をはなつというので...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...」小林君は、じいさんに、鍾乳洞への道をきいて、暗やみのなかを、そのほうへ、たどっていきました...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...ふしぎな尾行原っぱのすみの、暗やみの中に、ヘッドライトも、ルームランプも消した一台の大型自動車が、とまっていました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...その者はトンネルの暗やみのすぐ前に立っているのです...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そしてそこにただ一人暗やみのうちにたたずみ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこにはいっぱい暗やみがたたえている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世はまっ暗やみになるのはわかりきってる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...耳を立てて暗やみに眼を瞠りながら道を急ぎだした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それから彼はその暗やみの中に一人きりに取殘されながら...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...真っ暗やみの中、天然ゴムの焼ける悪臭が漂った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...ハロルドがハアッと息をして気がついた時、真っ暗やみの中、硬い地面に横たわっており、どこにいるか分からなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...カサ……と落葉のふるえる暗やみへ姿を入れる...
吉川英治 「江戸三国志」
...暗澹(あんたん)たる暴風が暗やみの洞窟内に渦を巻いて起ったのです...
吉川英治 「江戸三国志」
...暗やみの兇刃以上な難儀を呼ぼう...
吉川英治 「私本太平記」
...……暗やみ稽古じゃ』竹之丞が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...五暗やみ坂とでも称(い)いそうな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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