...なぜともなく心の中が暖まるのを覚えて...
有島武郎 「星座」
...少しは室(へや)の暖まるまでと...
石川啄木 「菊池君」
...手足を擦ると暖まるということから見れば...
石原純 「ヘルムホルツ」
...酒が暖まると、対山は薬味箪笥の抽斗(ひきだし)から、珍らしい肴を一つびとつ取り出して卓子に並べたてた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その当時の不遇政客の轍(てつ)を踏んで南船北馬(なんせんほくば)席暖まる遑(いとま)なしと云う有様であったが...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...自分で腕を打って暖まるくらいだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...親爺は裏戸口の風呂で暖まる...
長塚節 「芋掘り」
...スチームの放熱器に腰をかけて暖まるのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...スチームの放熱器に腰をかけて暖まるのである...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...冷(ひや)やかなる石膏(せっこう)の暖まるほど...
夏目漱石 「野分」
...小さな火鉢に僅かばかり燃やされた木片で暖まる譯もないがらんとした部屋の中は...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...陽が当って暖まるんだろう」そんな事を言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四方がほのぼのと暖まる感じです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かく席暖まるいとまもなく...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼は東奔西走席の暖まる暇もなく女狩りに従事して多忙を極(きわ)めた...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...「お前その藁をたべるとお腹ン中がよく暖まる」「壁じゃあるめえし」というくすぐりがある...
正岡容 「小説 圓朝」
...十二月二十四日 曇後雨(小雪)何んとなく冷えてよく眠れず、三時頃起床、燃罐で暖まる...
松濤明 「槍ガ岳」
...切り拔くたのしさが午後には日の當つて雨戸まで暖まる嬉しさで...
室生犀星 「神のない子」
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