...この暇乞(いとまごい)の語を出し終りたる後は胸一杯...
饗庭篁村 「良夜」
...これはこなひだ近々にお暇乞に行くといふ手紙を出して置いたので...
鈴木三重吉 「桑の実」
...今生(こんじょう)の見おさめによそながら暇乞いを...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...義兄の名古屋の実家まで夫婦で暇乞(いとまご)いに行くことになったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...朝早くお暇乞して本郷へ...
種田山頭火 「旅日記」
...「なぜ?……暇乞いならモウこれですんでいるじゃないか?」「モウちッとおいでなさいよ」...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...お暇乞(いとまご)いに上ったようなわけなのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...座を立つ前に私はちょっと暇乞(いとまご)いの言葉を述べた...
夏目漱石 「こころ」
...出立の数日前(ぜん)暇乞(いとまごい)に来られた時である...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...暇乞のためだから別段の話しも出なかったが...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...亡き父に最後の暇乞をすることも出来なかった関子は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...「猶々昌平辺先生へも一日参上仕候而御暇乞等をも可申上存居申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暇乞(いとまご)いをする積りで見なくては分からないのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...お暇乞いをしたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嘗て警視庁の巡査の先生であった有名な武術家某氏を単身訪問して暇乞いをした...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「……お暇乞いにまいりました...
吉川英治 「私本太平記」
...暇乞(いとまご)いの折...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵は必ず造酒之助が暇乞(いとまご)いに来たるべきことを信じて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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