...「だからきょうはお暇乞(いとまご)いのつもりでしたの...
有島武郎 「或る女」
...今日故郷(くに)へ帰るについて暇乞(いとまごい)かたがた参詣に来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...暇乞いをしようとすると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...去秋長崎表へ渡来の魯西亜(ロシア)船へ身を托すかまたは漁船を雇い渡海すべしと九州筋遊歴の積りにて修理(しゅり)方へ暇乞いに罷り越し候処...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...故郷へ送り返すことに致しましたから……」一通りの暇乞いの話を聞いた植田丹後守が...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのお暇乞いをした時に冷やかではあったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...恵林寺へも暇乞(いとまご)いをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...かく申すがんりきは途中からお暇乞(いとまご)いをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...老師の許(もと)へちょっと暇乞(いとまごい)に行った...
夏目漱石 「門」
...暇乞わざとうやうやしく...
樋口一葉 「大つごもり」
...暫くして三人は暇乞(いとまごい)して帰りかけたので余は病床に寐て居ながら何となく気がいらつて来て...
正岡子規 「病牀六尺」
...素(もと)より絵かきの気楽な境涯も早(はや)親兄への暇乞(いとまごい)も済まし...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...そこで暇乞(いとまご)いをすることを許された...
森鴎外 「高瀬舟」
...改まって主人に暇乞(いとまごい)をしなくてはならないような席でもなし...
森鴎外 「百物語」
...9840望(のぞみ)の幸(さいわい)に暇乞するのですわ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...早くからお友達に暇乞いをすませておこう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆうべ安土へ暇乞(いとまご)いに登ったとき...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝だし、長居は迷惑と察しられて、源五右衛門は、すぐ、暇乞いをした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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