...それから暇つぶしに清を相手にして...
芥川龍之介 「田端日記」
...思えばこの暇つぶしと云い生活のためと云う...
芥川龍之介 「毛利先生」
...仕様事なしの暇つぶしに...
石川啄木 「漂泊」
...私が言へば答へる人は忽ち童話の中に生き始めかすかに口を開いて雪をよろこぶ雪も深夜をよろこんで数限りもなく降りつもるあたたかい雪しんしんと身に迫つて重たい雪が――大正二・二人に遊びぢやない暇つぶしぢやないあなたが私に会ひに来る――画もかかず...
高村光太郎 「智恵子抄」
...若い者があんな退屈な暇つぶしをしているのが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...哲学的反省などは邪道であるか暇つぶしであるか又は単なる趣味でしかないかも知れぬ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...益々閥や私党の対立が暇つぶしとしても必要かも知れない...
戸坂潤 「社会時評」
...けっこう暇つぶしになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い毎日を暇つぶしする助けとしてやるのには格好の仕事だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...百万法(フラン)を勝つのはわずか半日の暇つぶしですむのだ……どうだ無限の富を握るといったわけがわかったろう...
久生十蘭 「黒い手帳」
...私は長いこと親切を尽しても結局暇つぶしに終りそうな人々を知っております...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...読者はやっぱりそうした暇つぶしをすることだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その暇つぶしにやっていたものだと思うが...
山本周五郎 「青べか物語」
...暇つぶしに困っているわけではない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...おもわぬ暇つぶしを取りもどすべく急ぐように...
吉川英治 「大岡越前」
...暇つぶしをおかけして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「お十夜はどうした?」つまらぬ暇つぶしにしびれをきらして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ただ暇つぶしに珍らしいことを聞きに来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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