...どうせ暇つぶしにやる議論だから勝っても負けても...
芥川龍之介 「田端日記」
...暇つぶしを以て目(もく)さるべき悠長な性質のものではない...
芥川龍之介 「毛利先生」
...暇つぶしにひとつ...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...道楽が半分暇つぶしが半分といふ...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...仕様事なしの暇つぶしに...
石川啄木 「漂泊」
...仕樣事なしの暇つぶしに...
石川啄木 「漂泊」
...新しいものを古い目で見るような暇つぶしの仕事は...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...道太は暇つぶしに...
徳田秋声 「挿話」
...益々閥や私党の対立が暇つぶしとしても必要かも知れない...
戸坂潤 「社会時評」
...暇つぶしはお互に徳の行くはなしじゃないから...
永井荷風 「申訳」
...「この紙きれは、これは確かに奈良朝ものですよ、古手屋の屏風(びょうぶ)の破れにほの見えたのを、そのまま引っぺがさせて持って来たのだ」「えろう古いもんでおますな」「それから、この金仏様(かなぶつさま)――これが奈良朝よりもう少し古い、飛鳥時代(あすかじだい)から白鳳(はくほう)という代物(しろもの)なのだ、これは四条の道具店の隅っこで見つけました」「よろしい人相してまんな」「こっちを見給え、ずっと新しく、これがそれ大津絵の初版物なんだ」「大津絵どすか」「大津絵といえば、藤娘、ひょうたん鯰(なまず)、鬼の念仏、弁慶、やっこ、矢の根、座頭(ざとう)、そんなようなものに限られていると思うのは後世の誤り、初代の大津絵は皆このような仏画なのだ」「そうどすか」「それから、ズッと近代に砕けて、これが正銘の珊瑚(さんご)の五分玉、店主はまがい物と心得て十把一(じっぱひと)からげにしてあったのを拙者が見出して来た、欲しかったら、お宮さん、君に上げましょう」「まあ、有難うございます」といったようなあんばいで、暇つぶしに彼は、山科から京都くんだりを遊んで来たもののようだが、必ずしも、そうばかりではないらしくもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ほんの暇つぶしに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二人の船員がトランプで暇つぶしをしていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...今では暇つぶしであり慰みである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...読者はやっぱりそうした暇つぶしをすることだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暇つぶしに困っているわけではない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...おもわぬ暇つぶしを取りもどすべく急ぐように...
吉川英治 「大岡越前」
...「お十夜はどうした?」つまらぬ暇つぶしにしびれをきらして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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