...どうせ暇つぶしにやる議論だから勝っても負けても...
芥川龍之介 「田端日記」
...大方暇つぶしに来るんでしょう...
芥川龍之介 「毛利先生」
...暇つぶしを以て目(もく)さるべき悠長な性質のものではない...
芥川龍之介 「毛利先生」
...仕様事なしの暇つぶしに...
石川啄木 「漂泊」
...若い者があんな退屈な暇つぶしをしているのが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...それから、暇つぶしに、あの脊の高い書架の長城の城壁の前をぶらぶら歩いているうちに、「随筆」と札のかかった区劃の前に出た...
寺田寅彦 「柿の種」
...いい暇つぶしじゃった」また...
永井隆 「この子を残して」
...自分の暇つぶしに懇意ずくで...
中里介山 「大菩薩峠」
...「この紙きれは、これは確かに奈良朝ものですよ、古手屋の屏風(びょうぶ)の破れにほの見えたのを、そのまま引っぺがさせて持って来たのだ」「えろう古いもんでおますな」「それから、この金仏様(かなぶつさま)――これが奈良朝よりもう少し古い、飛鳥時代(あすかじだい)から白鳳(はくほう)という代物(しろもの)なのだ、これは四条の道具店の隅っこで見つけました」「よろしい人相してまんな」「こっちを見給え、ずっと新しく、これがそれ大津絵の初版物なんだ」「大津絵どすか」「大津絵といえば、藤娘、ひょうたん鯰(なまず)、鬼の念仏、弁慶、やっこ、矢の根、座頭(ざとう)、そんなようなものに限られていると思うのは後世の誤り、初代の大津絵は皆このような仏画なのだ」「そうどすか」「それから、ズッと近代に砕けて、これが正銘の珊瑚(さんご)の五分玉、店主はまがい物と心得て十把一(じっぱひと)からげにしてあったのを拙者が見出して来た、欲しかったら、お宮さん、君に上げましょう」「まあ、有難うございます」といったようなあんばいで、暇つぶしに彼は、山科から京都くんだりを遊んで来たもののようだが、必ずしも、そうばかりではないらしくもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...暇つぶしの良い口実ができた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...二人の船員がトランプで暇つぶしをしていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...無作法な・恥ずかしい・不正な・暇つぶしであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...読者はやっぱりそうした暇つぶしをすることだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おもわぬ暇つぶしを取りもどすべく急ぐように...
吉川英治 「大岡越前」
...思わぬ暇つぶしと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...暇つぶしだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...わしがどこまでもお祖父さんの息子(むすこ)だってことを知らされるだけだ」「暇つぶしに話してるんだからいいじゃないの」と...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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