...さればまづ御主『えす・きりしと』の御意(みこころ)に叶ふべい仕業の段々を教へられい...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...なおまたこの身にして彼のために要せらるるならば何時(いつ)なりとも爾(なんじ)の御意(みこころ)に委(まか)せ彼のために使用し賜え...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...苦難災禍我を襲い来るとも「御心(みこころ)をして成らしめ給え」といいて静に忍耐すべきである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...タチアナは、それから、神樣のみこころ、夢、おもかげ、囁き、憂愁、まぼろし、天使、ひとりぼつち、などといふ言葉を、おくめんもなく並べたててゐる...
太宰治 「猿面冠者」
...神様だけが彼女(あのひと)を御意(みこころ)のままになし給ふことが出来るのです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そしてもう神の御意(みこころ)が分らなくなつでしまつてゐるからだつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...御心(みこころ)を大いなる創造主に捧げているとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...盲目的にあなたの意志(みこころ)を行った人々の恥辱(はじ)でございます...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...まして老人たちの天命が終わって亡(な)くなってまいりますことは大御心(おおみこころ)におかけあそばすことではございません」などと源氏は言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御心(みこころ)は冷静でありえなくおなりになるのであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帝も春の初めから御心(みこころ)にかけさせられ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帝は御伯父(おじ)であった大臣の功労を思召す御心(みこころ)から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御意(みこころ)の天のごとく地にも行われんことを...
矢田津世子 「反逆」
...宮中御祈祷の御心(みこころ)は何にあるか...
吉川英治 「私本太平記」
...九十九夜の精進が果たして仏の御心(みこころ)にかなったろうか...
吉川英治 「親鸞」
...まだ私の生活や私の行(ぎょう)が仏のみこころに莞爾(かんじ)として受け容れていただくほどになっていないためと存じます...
吉川英治 「親鸞」
...「御意(みこころ)のままをなし給へ」という言葉に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...自分の求めるのは「御意(みこころ)のままに」という言葉を全心の確信によって発言し得る心境である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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