...若殿様はまた晴々と御笑いになって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...』お爺(じい)さんまでが今日(けふ)はいつもよりも晴々(はればれ)しい面持(おももち)で誘(さそ)って下(くだ)さいますので...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...其処に叔父が何処か晴々とした顔をして帰って来た...
豊島与志雄 「恩人」
...何か明るい晴々としたものが...
豊島与志雄 「狐火」
...すぐに前よりは一層晴々と...
豊島与志雄 「同胞」
...わりに暖かい晴々とした日が続いた...
豊島与志雄 「反抗」
...黄色な包が結び畢つた時一寸心持が晴々した...
長塚節 「菜の花」
...少しは晴々(せいせい)するかも知れません」自分がこう云った時...
夏目漱石 「行人」
...気色(きしよく)が余程晴々して来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...晴々しちやつたの――...
林芙美子 「瀑布」
...すぐにまた晴々とした顔になって...
森鴎外 「あそび」
...晴々とした長根である...
柳田国男 「雪国の春」
...晴々しさとを感じながら...
吉江喬松 「山岳美觀」
...晴々と笑った時のお身の顔を...
吉川英治 「大谷刑部」
...もつとも晴々しい農林賞典の三千三百五〇メートルに參加する事になつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...眠らずとも晴々しい顔で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...斧四郎も飲(い)ける口とみえて夕焼けのように晴々と赤い顔していた...
吉川英治 「松のや露八」
...「きっと、あっしが、お嬢様をお守り申しておりますから、老先生には、そんなご心配なく、どうか存分に、腕をふるっておくんなさいまし」「よし、それでわしも、晴々と、征悪の戦(いくさ)に立てる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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