...それでも若殿様は晴々と...
芥川龍之介 「邪宗門」
...』お爺(じい)さんまでが今日(けふ)はいつもよりも晴々(はればれ)しい面持(おももち)で誘(さそ)って下(くだ)さいますので...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...妙に晴々した気持ちにさえなるのであった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...」シルヴアーの顔は晴々とした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...晴々とした眼付で微笑み合っていた...
豊島与志雄 「或る素描」
...はっと晴々とした気持になった...
豊島与志雄 「春」
...だから兄さんは汚らわしいと云いながら晴々と笑ってたお前じゃないか...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...故郷の友達でもやって来たような晴々しい面色になる...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となく気分が晴々(せいせい)した...
夏目漱石 「草枕」
...青天井の下に援け合う暮しの晴々しさは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...どんなに晴々するかわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...久しぶりで胸の晴々しい気持を味つた...
牧野信一 「池のまはり」
...すっかり晴々として...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...彼の顏はその赤さにも曇らず晴々として...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...晴々と笑った時のお身の顔を...
吉川英治 「大谷刑部」
...もつとも晴々しい農林賞典の三千三百五〇メートルに參加する事になつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...しかし彼の眉は晴々とひらいた...
吉川英治 「三国志」
...――われこそ、などと、晴々しく立って、もし射た矢が、敵のいる峰にも届かず、徒(いたずら)に谷へ落ちて行ったりなどしたら、一代物笑いの種となるから、誰も自重していたものとみえる...
吉川英治 「源頼朝」
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