...そこには晴々しい笑顔をうかべた二十七八歳と思われる青年の顔がありました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...始めて晴々とした気持になって...
海野十三 「地球発狂事件」
...毎月食ひ減して行くのに比べたら往く前(さき)に樂しみがあるといふものだ」と一時曇つた顏が又樂しさうに晴々とした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...今日はいかにも晴々しく笑って見せた...
戸田豊子 「歩む」
...私は晴々とした心地で...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...わりに暖かい晴々とした日が続いた...
豊島与志雄 「反抗」
...晴々とした明るい蒼空を思わする色合がどうしてもぬけない...
豊島与志雄 「二つの途」
...忽ち彼女は救はれたやうに晴々とした顔つきになる...
中村地平 「悪夢」
...北側の眺(なが)めはことに晴々(はればれ)しかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...晴々(はればれ)しい空気を篏硝子(はめガラス)の外に眺めた彼の耳には...
夏目漱石 「明暗」
...しかし、私は、昇(のぼ)る陽も、晴々とした空も、醒めつゝある自然も見なかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今日は実に晴々しいんだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...すると割合に晴々した気持になる事が出来て...
牧野信一 「初夏」
...」と、幾分後暗い見たいな思ひを秘しながら空呆けると、いきなり百合子は、「嘘つき!」と叫んで、晴々しく嗤つた...
牧野信一 「南風譜」
...晴々した日光が正面からさす炉棚の上に飾られた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...木村の蹙めた顔はすぐに晴々としてしまった...
森鴎外 「あそび」
...胸が晴々(はればれ)するじゃありませんか...
吉川英治 「江戸三国志」
...晴々しき思いもさせず...
吉川英治 「大谷刑部」
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