...呉服屋の店も晴々しく...
田山花袋 「田舎教師」
...泣いてもその泣くのがすぐ拭はれて晴々しくなつて行く涕泣(ていきう)である...
田山録弥 「西鶴小論」
...何かこう晴々としたもの...
豊島与志雄 「丘の上」
...非常に自由な晴々とした気持になっていった...
豊島与志雄 「神棚」
...何か明るい晴々としたものが...
豊島与志雄 「狐火」
...晴々とした明るい蒼空を思わする色合がどうしてもぬけない...
豊島与志雄 「二つの途」
...彼女が医者に行く前も後も何やら晴々していて...
豊田三郎 「リラの手紙」
...気色(きしよく)が余程晴々して来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...晴々(はればれ)しい心持のする眸(ひとみ)を有(も)っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...晴々しい彼らの様子と自分の内面生活とを対照し始めるようになった...
夏目漱石 「道草」
...「ああ晴々(せいせい)して好(い)い心持だ」彼は八畳の座敷の真中に小さな餉台(ちゃぶだい)を据えてその上で朝から夕方までノートを書いた...
夏目漱石 「道草」
...少しばかり晴々した氣持だつた...
林芙美子 「秋果」
...晴々しい黄昏(たそがれ)で...
林芙美子 「泣虫小僧」
...心持が晴々したやうに感じた...
平出修 「逆徒」
...洞ろな晴々しさを感じた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...すぐにまた晴々とした顔になって...
森鴎外 「あそび」
...晴々いいながら近づき...
吉川英治 「三国志」
...晴々とした女の高笑いが聞こえた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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