...晴々しい気持で船に乗込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...妙に気分が晴々としてくるのを感じた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...あの子を実の子のように愛してさえくれたら……愛することによってお前の生活が、晴々としたものに、そうだ、晴々となったら、僕はどんなに嬉しいか知れない...
豊島与志雄 「子を奪う」
...小鳥の声のように晴々した澄みきった子供らしい笑い声とが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは何とも云えない自由な晴々とした気持だった...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...近頃になく晴々しい気持になつて...
中原中也 「その頃の生活」
...晴々(はればれ)しい心持のする眸(ひとみ)を有(も)っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...であるからして自分が唐詩選(とうしせん)でも高声(こうせい)に吟じたら気分が晴々(せいせい)してよかろうと思う時ですら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...青天井の下に援け合う暮しの晴々しさは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...どんなに晴々するかわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気のおけない家ぢやないか」嘉吉は何故か晴々とした気持ちでなか子を慰さめることが出来...
林芙美子 「朝夕」
...晴々とした渡り鳥の群か何かのやうに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...――純造の声は急に晴々しい快活な調子に変つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...強ひて晴々と笑つて...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...かと思ふと反つて晴々しくホツともした...
牧野信一 「冬の風鈴」
...すっかり晴々として...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...やや晴々となって...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...別人のように晴々と...
吉川英治 「茶漬三略」
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