...優しい内にも物事明晰な質で神經質なところが...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...一そう明晰な洞察をもつてゐるものである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...流石に頭脳明晰であるが...
薄田泣菫 「茶話」
...また私が明晰に認識するすべてのものは眞であることを私は既に十分に論證したのであるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私が明晰かつ判明に理解するものでなければ何ものも認容しようと欲しない限りは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...想像力と純粹な悟性作用との間の差異を明晰に示してゐる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...證明このすべては前の定理から明晰に歸結する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...今は欲するにせよ欲しないにせよ私の明晰に認知するところであり...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...たとい私はなおこれを極めて明晰に洞見したことを想起するにしても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また広義国防という観念の不明晰な所以も納得が行くだろう...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...明晰にして判明だという合理的根拠が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一――自由な明晰(めいせき)な真摯(しんし)な眼...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明晰に想われるものは何でも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...次の詩集、“L'Honneur de Souffrir”(1927)も、きはめて地味な、明晰な手法で、一友の死を契機として、死についての冥想を抒べたものである...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...明晰(めいせき)な言葉で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...これらの表象がすべて明晰にして判明であるといふことは不可能である...
三木清 「認識論」
...私は朝鮮の名誉のためにもこれらの事を明晰(めいせき)にしたい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...先のお行方は存じませぬ」静のことばは明晰(めいせき)であった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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