...そうしてじつに普通人のもっているすべての物をもっているところの人でなければならぬ...
石川啄木 「弓町より」
...普通人以上の知識を持っていたのであるが...
海野十三 「断層顔」
...普通人の愛慾心理も押詰めて行ったら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼らのひとりぎめのものであって普通人の心理的事実として承認せられているものではなかろう...
津田左右吉 「偶言」
...普通人間の手に触れる物体は自然に油脂類のそういう皮膜でおおわれていて...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...解剖のデモンストラティオンといったようなものは普通人には面を反向けられがちなもので...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...普通人が行っても効力があるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ようやく分かり始めたのは敵が普通人の知能以上だということ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...普通人的な関係へ踏み入り...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...普通人と対座する時でも...
宮城道雄 「声と食物」
...勅勘(ちょっかん)の者は普通人と同じように生活していることはよろしくないとされるのはこの国ばかりのことでもありません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんなにりっぱな人物でも普通人は普通人なのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべてのものを黄色っぽく・普通人よりも青白く・見る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...普通人と狂人の区別がつけられないのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...斯様(かよう)に普通人の眼から見れば何でもない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人でも頭が疲れている時とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人以上に巧妙な智慧を使って...
夢野久作 「一足お先に」
...普通人の顔の四倍もありそうなその仮面を...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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