...詩人を普通人以上若(もし)くは以外の如く考へ...
石川啄木 「弓町より」
...詩人を普通人以上...
石川啄木 「弓町より」
...あまつさえ自分に罪を犯した不義者を心から悔悛(くいあらた)めさせるための修養書を買って与えたという沼南の大雅量は普通人には真似(まね)ても出来ない襟度(きんど)だと心から嘆服した...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...彼等優人階級が明かに普通人から差別されて一段下の賤民と見られてゐたことを示してゐると思はれる...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...彼らのひとりぎめのものであって普通人の心理的事実として承認せられているものではなかろう...
津田左右吉 「偶言」
...」ヘーゲルの哲学に於て普通人々の注意を惹くものは...
戸坂潤 「科学方法論」
...解剖のデモンストラティオンといったようなものは普通人には面を反向けられがちなもので...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...普通人には見ることの出来ぬ...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...始めて普通人にも朧気(おぼろげ)に分って人間の宝となる...
二葉亭四迷 「平凡」
...結婚をさせるのであったら普通人の忠実な良人(おっと)を宮のために選ぶべきだったとお言いになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...普通人には絶対に与えられぬと父である関白も思っていた娘なのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまりにも普通人と懸隔のある高貴さに驚いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...肩幅が普通人よりも狭いようです...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...こうした傾向をチットばかり持っている人間が普通人で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかしその当の本人は普通人とチットモ変らない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...斯様(かよう)に普通人の眼から見れば何でもない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...肩で風を切って白昼の大道を濶歩するのが所謂普通人……もしくは文化人に外ならないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...普通人以上な眼と判断力をそなえている光秀のことなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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