...1931年の風雲を寂しく語つてゐるタンクが早晨(アサ)の大霧に赭く錆びついてゐる...
李箱 「熱河略図 No.2」
...七節には「かの時には晨星(あけのほし)相共に歌い...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...月落ち参(しん)横たわるの晨(あした)...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...会場は花晨亭(かしんてい)といって...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...汝は晨朝の蒔き散らしたるものをあつむ...
長谷川時雨 「春」
...鶏一名司晨(ししん)云々...
南方熊楠 「十二支考」
...〈宿房の大黒晨炊を侑む...
南方熊楠 「十二支考」
...晨子はもう西洋へ参ると申すのばかりが嬉しいものと見えましてね...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...晨ちゃんがよこしています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...疎鐘渡水報清晨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...晨星寥々(しんせいりょうりょう)さ...
森鴎外 「鼠坂」
...晨(あした)も夕べも品々に囲まれて暮れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...晨も夕べも、暑き折も寒き折も、忙しい仕事に日は暮れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...晨は三寸程は確かに大きくなつたと思はれるのであつた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...』と晨の云つて居るのはやはり其(そ)の狭い処(ところ)からである...
與謝野晶子 「帰つてから」
...雪ふかい柳生谷の晨(あした)...
吉川英治 「剣の四君子」
...……晨(あした)の旅じたくもございますから」「まだ...
吉川英治 「私本太平記」
...晨(あした)に旭日(きょくじつ)を仰ぐようなものではないか)――と...
吉川英治 「新書太閤記」
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