...寅晨(いんしん)降霞(かうか)を咀(くら)ふ...
泉鏡花 「花間文字」
...ちょうどまん中にいた趙司晨の顔の上に唾(つばき)がはねかかった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...当時にあってこの二篇の価値を承認したものは真に寥々(りょうりょう)晨星(しんせい)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ついに明治二十二年我が帝国憲法は紀元節の佳晨(かしん)を卜(ぼく)して...
大隈重信 「選挙人に与う」
...一羽の羽たゝきして時ならぬに為晨(ときをつくり)ければ余(ほか)のにはとりもこゝにあつまりて声(こゑ)をあはせけり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...殊に晩秋の晨のひそやかな暁の気は...
鷹野つぎ 「窓」
...霜天(そうてん)の晨鐘(しんしょう)に目を醒(さま)すを欲せず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...毎日晨朝諸々(じんちょうもろもろ)の定(じょう)に入(い)り...
中里介山 「大菩薩峠」
...花晨(かしん)可なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...晨も夕べも、暑き折も寒き折も、忙しい仕事に日は暮れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...晨(あした)も夕べも品々に囲まれて暮れる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...『晨(しん)と榮子は来ないけれど...
與謝野晶子 「帰つてから」
...早く晨を抱いて遣らねばならないと思はず鏡子の身体(からだ)は前へ出た...
與謝野晶子 「帰つてから」
...晨は襖子(ふすま)にもたれて立つて居る...
與謝野晶子 「帰つてから」
...晨も行つてしまつた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...』と晨の云つて居るのはやはり其(そ)の狭い処(ところ)からである...
與謝野晶子 「帰つてから」
...こうして晨(あした)を待つよりは...
吉川英治 「私本太平記」
...晨(あした)に旭日(きょくじつ)を仰ぐようなものではないか)――と...
吉川英治 「新書太閤記」
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