...船の舳(へさき)のほうで氷をたたき破(わ)るような寒い時鐘(ときがね)の音が聞こえた...
有島武郎 「或る女」
...小股(こまた)に刻(きざ)む音(おと)なひはこれや時鐘(とけい)の忍足(しのびあし)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これや時鐘(とけい)の眼の光...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これぞ時鐘(とけい)の恐ろしさ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...げに時鐘(とけい)こそ不思議なれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...柱時鐘(はしらどけい)を見詰(みつ)むれば...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これや時鐘(とけい)の針の声...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...御堂関白の孫大納言公時(きんとき)から二十一世の裔(えい)で前(さき)の権中納言時鐘(ときかね)の子が即ち今の伯爵鍋小路黒澄(くろすみ)卿である...
内田魯庵 「犬物語」
...八時の時鐘と共にラッパが鳴った...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...零時半に時鐘を一点打ち...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...「青い天使」における時鐘の音などがそれである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...彼の曰(いわ)く――「僕は夜半直の四点時鐘ごろ(当直(とうちょく)時間は四時間ずつにして...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その時鐘が一つ鳴りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時鐘がなつてはりつめた空気からみんなを救つた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...聖路加病院の十時の時鐘が鳴った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...時鐘を撞(つ)く...
火野葦平 「花と龍」
...それは時計の時鐘(じしょう)が...
夢野久作 「暗黒公使」
...同じ唯一つの時鐘(じしょう)の音であり得る……という事が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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