...故に内省は時として吾等を悲觀と絶望と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...然(しか)るに時としては一夜の間(あひだ)に三四尺の雪に降うづめられて家内薄暗(うすくらく)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それは時としては善い餌になることはわたしも認めるが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...時としてお酒がきゝすぎると道樂話迄が始まる...
高濱虚子 「俳諧師」
...時として店の空気を不純にし...
谷譲次 「踊る地平線」
...それが何故に時としては父母にも遠ざかり...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...われわれが時として...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それが時として、所謂怒りの虫となって爆発することもあり、或いは漠然として瞑想のうちに沈潜することもあった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...時として秘密な窮地に立つことがあるものだと云い...
豊島与志雄 「死の前後」
...時としてはほとんど……そうだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時として盲目的な愛は相手の存在的地位を無視することがある...
豊島与志雄 「風俗時評」
...このたびの道中に於ても、米友が――若い娘を見るごとに、それと行き違うごとに、物に驚かされたように足を止めて、その娘の面(かお)を篤(とく)と見定め、後ろ姿をすかし、時としては、ほとんど走り寄って縋(すが)りつくほどにして、そうして、諦めきれないで、言おう様なき悲痛の色を浮べて立つことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...時としては、王権獲得のために活動した人も出た...
蜷川新 「天皇」
...時として有力なることなきに非ざれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...他の種類の俗物は時として気紛(きまぐ)れに俗物であることをやめる...
三木清 「人生論ノート」
...そして時としてはその考察に於て唯物論的傾向を示しながら**...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...時としては畦畔(あぜくろ)をもママという地がある...
柳田國男 「地名の研究」
...あなたは時として他人に笑顔をお見せになることがあるでしょう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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