...昼過ぎまで待ちぼけを喰(く)わされてしまった...
有島武郎 「カインの末裔」
...土曜の昼過ぎになると...
伊波普猷 「私の子供時分」
...その日のお昼過ぎになって...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...お昼過ぎ、私が独で唖の女中の御給仕で(これが秀ちゃんの日記にあったおとしさんだ)御飯をすませても、諸戸が父親の部屋から帰って来ぬので、独で考えていても気が滅入るばかりだものだから、食後の散歩旁々(かたがた)、私は又しても土蔵の裏手へ秀ちゃんと目の話をしに出掛けた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...戦い歇(や)んで昼過ぎ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...昼過ぎに行って見ると...
寺田寅彦 「芝刈り」
...昼過ぎに上野へ出掛けたが...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...夏の昼過ぎの明(あかる)い寂寞(せきばく)は...
永井荷風 「海洋の旅」
...日の照る昼過ぎは恐しいほど暑い...
永井荷風 「監獄署の裏」
...また梅が散る春寒(はるさむ)の昼過ぎ...
永井荷風 「銀座」
...四時間目も昼過ぎの一時間も大同小異であった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「町内の本道(ほんどう)(内科医)、全龍(ぜんりゅう)さんを呼んで、お手当てをしてもらい、昼頃までには、どうやらこうやら皆んな人心地がつきましたが、昼過ぎになって、つわりで寝(やす)んでいた家内がブリ返し、一刻(いっとき)(二時間)ばかり苦しんで、とうとう……」主人の源吉はさすがに眼を落します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事件があってから三日目の昼過ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...翌(あく)る日の昼過ぎにフラリと帰って来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...翌日、昼過ぎ、富岡は、ホテイ・ホテルに出向いて行つた...
林芙美子 「浮雲」
...昼過ぎになって野村さん戻って来る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...昼過ぎ、安さんの家の者が知らせに来たと母は書きつけた病院の紙をさがしていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...原始の生活に帰ったような上野の動物園の真夏の昼過ぎである...
平林初之輔 「動物園の一夜」
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