...昼中飲んでいたら、夜まで寝込んでしまった...
...彼女は昼中いつも社内で寝てしまう...
...昼中でも熱心に勉強している学生がいる...
...昼中にショッピングモールは空いていてゆっくり買い物ができる...
...外はまだ昼中だが、もうすっかり暗くなってきた...
...ある花曇りの日の昼中(ひるなか)だったかと存じますが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...流石に山間であるから朝晩は冷えるけれども昼中は暖か過ぎる程暖い...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...おう何という魔物のような都会だろう!そして私は、薄曇りの真昼中、往来の真中に、どうすることも出来ないで、惘然として立ちつくした...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...昼中(ひるなか)も(にわとり)が鳴いていたほどであったから...
永井荷風 「鐘の声」
...いか程(ほど)機会を待つても昼中(ひるなか)はどうしても不便である事を僅(わづ)かに悟(さと)り得たのであるが...
永井荷風 「すみだ川」
...昼中見てもまんざらでもなき者ありし故誰いふとなく高等とは言ひなしたり...
永井荷風 「桑中喜語」
...日が暮れると昼中の騒しさとは打つて変つて人通りもなく貨物自動車も通らない...
永井荷風 「町中の月」
...昼中はまだ暑い日がある...
森鴎外 「雁」
...市外の会社に勤めて居る弟――折折(をりをり)昼中(なか)に尋ねて来て...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...しかし、盗賊どもの集合している所へ、この姿では工合が悪かろうな」「なあに、泥棒だからといって泥棒らしい姿をしている者は一人も居ませんから、かえって、私達もヘタに化けるよりはこのままの方がようございます」「で、時刻は、夜半(よなか)頃になるかの」「もうそろそろ寄っている時分です」「え、この昼間?」「急ぎましょう、洞白が人に買われてしまっちゃ何にもならない」「どこだ、その場所は?」「まア黙って、私についておいでなさい」釘勘は人ごみを縫って、サッサと足を速めだしてゆく、その足どりの様子では、浅草観音堂を中心とした盛り場を程遠くないようですが、金吾はいよいよ怪しんで、この真昼中、江戸も目抜きなこの辺にどうして、かれのいうような盗ッ人市などがあるだろうか、どうしても合点がゆかない...
吉川英治 「江戸三国志」
...昼中(ひるなか)...
吉川英治 「江戸三国志」
...白い夜具が、きのうの昼中、きょうは宵からのべてあった...
吉川英治 「大谷刑部」
...暑い昼中というのに...
吉川英治 「黒田如水」
...――これほどな大河、昼中は、何で往来するか...
吉川英治 「新書太閤記」
...――またもその酸鼻(さんび)な殺戮(さつりく)が、真昼中、太陽の下に演じられるかと、本国寺のなかは既に名状もできない混乱に陥(お)ちた...
吉川英治 「新書太閤記」
...昼中は暑かった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「きょうの昼中より...
吉川英治 「親鸞」
...この女が、姿の優美なのにも似あわない不敵者だということは、真昼中、奉行所の拷問倉(ごうもんぐら)までしのんで来たことだけで充分に分っていたが、まさか、こうまで機変に富んで巧妙に澄ましこんでいようとは、思いのほかだった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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