...お利代は大きい眼を瞠(みは)つて昵と智惠子の顏を見た...
石川啄木 「鳥影」
...』高橋は昵と私を見つめた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...顔昵懇の画家(ゑかき)の作品を片つ端から集める事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...そのうちだんだん昵懇(じっこん)になって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...下妻夫人とはそう昵懇(じっこん)な仲でもないし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「少し昵(なじ)んでからの方がいいでしょうよ...
徳田秋声 「足迹」
...お庄は衆(みんな)に昵(なじ)んだ...
徳田秋声 「足迹」
...葉子も古い昵(なじ)みのように話しがはずんだ...
徳田秋声 「仮装人物」
...お増に昵(なじ)んで来た...
徳田秋声 「爛」
...石沢閑斎と昵懇で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...老人をそこまでひきだしてもらいたいと……こういうことでした……まだご昵懇を得ておりませんことですし...
久生十蘭 「西林図」
...佐藤どのの告げ口か」「富原さんとは昵懇(じっこん)のようですから」幹太郎は頷いて「わかった」と云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...涌谷と原田とも昔から昵懇(じっこん)であり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そちも周倉に昵懇(じっこん)なれば...
吉川英治 「三国志」
...御昵懇(ごじっこん)の仲……」「して...
吉川英治 「私本太平記」
...この後はわけても御昵懇(ごじっこん)に」すぐまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...官兵衛孝高(よしたか)が昵懇(じっこん)のものといえば...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長とは長年昵懇(じっこん)な近衛前久(このえさきひさ)が住んでいるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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