...昵と靜子の手を握つた...
石川啄木 「鳥影」
...沼南と仕事を侶(とも)にした提携者や門下生的関係ある昵近(じっきん)者さえが「復たユックリ来給え」で碌々(ろくろく)用談も済まない中(うち)に撃退されてブツクサいうのは珍らしくなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...高等師範以来(このかた)の顔昵懇(かほなじみ)といふので...
薄田泣菫 「茶話」
...昵懇(なじみ)芸者のなかには...
薄田泣菫 「茶話」
...某氏は同じ大学総長仲間といふのでウヰルソン氏とも昵懇(ぢつこん)の間柄だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...最後の一瞥を長い間の昵懇(じつこん)だつた大地の上に投げた...
薄田泣菫 「独楽園」
...明後日午後二時を期して老生日頃昵懇(じっこん)の若き朋友二...
太宰治 「不審庵」
...お庄は衆(みんな)に昵(なじ)んだ...
徳田秋声 「足迹」
...今以つて昵(なじ)み切れないものがあり...
徳田秋声 「のらもの」
...」初め昵じまなかつたS青年も...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...「日頃は昵懇(じっこん)だったそうですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かく上人との昵(なじ)みの深くなるにつれて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...皇帝と昵懇(じっこん)な方などはあるまいから...
久生十蘭 「魔都」
...親昵(しんじつ)をかさねてきた庶民生活を...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...お父上とは御昵懇(ごじっこん)なものでござる...
室生犀星 「津の国人」
...まえからその留守役と昵懇(じっこん)であったと申します...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...近衞家とは昵懇な間がらである...
吉川英治 「折々の記」
...そちも周倉に昵懇(じっこん)なれば...
吉川英治 「三国志」
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