...自分の昵近(じっこん)な人の間に何か不吉なことがあると...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...数多い故人の昵懇(ちかづき)のなかで...
薄田泣菫 「茶話」
...予(かね)て顔昵懇(なじみ)の画家達を拝み倒して...
薄田泣菫 「茶話」
...かねがねご昵懇(じっこん)に願っております...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...もうここらの色に昵(なじ)んで...
徳田秋声 「足迹」
...お庄は衆(みんな)に昵(なじ)んだ...
徳田秋声 「足迹」
...古昵(ふるなじ)みのなかを見せつけにでも連れて来られたように思われて...
徳田秋声 「あらくれ」
...法律書生をしていた時分に昵(なじ)んだその女は...
徳田秋声 「爛」
...宇津木兵馬と申す者」「神尾殿とは御昵懇(ごじっこん)の間柄か」「まだ御面会は致しませぬ」「面識もないものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人(ふたり)の親(おや)とは昵近(じつこん)なので...
夏目漱石 「それから」
...日頃昵懇(じっこん)にしている笹野新三郎に相談をしてみました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身分は違うが昵懇(じっこん)にしているから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...延徳二年の秋には葉室家が義植将軍に昵近(じっきん)なのを利用し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...万和とは昵懇(じっこん)だから店からすぐ奥へ通される...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...親昵(しんじつ)をかさねてきた庶民生活を...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その話を持ち出した女房とが昵近(じっこん)の仲だったのである...
堀辰雄 「ほととぎす」
...まえからその留守役と昵懇(じっこん)であったと申します...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もう御昵懇(ごじっこん)のあいだだから...
吉川英治 「剣の四君子」
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