...欺かされ易き正直一図(いちづ)の学者なり...
芥川龍之介 「学校友だち」
...之を挙(あ)げんことは易きに非ず...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...いうて社会を攪乱(かくらん)するよりはむしろいわずに実行し易き事を実行した方がいいではないか...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...意況の解き易きは更に注(しる)さず五...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...滅(ほろ)び易き形や物に淡くなり...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...ベンジンのように火のつき易き性質だった...
谷譲次 「踊る地平線」
...却つて其の善導し易き所以たるを見るべく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...惡の情も亦得て深きに過ぎ易き者なり...
西周 「情智關係論」
...事の組し易きを喜んで...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...人々の傾き易きややもすれば最も自然的と見え易き解釋である...
波多野精一 「時と永遠」
...知り易き神の心よ恋てふもそれより深きものと思はず神は愛なり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...易きを先にし難きを後にするにあり...
福沢諭吉 「学校の説」
...気の換り易き人は一にて失望すれば他に満足すべき方法を見出すことやすし...
正岡子規 「読書弁」
...例へば手に取るなやはり野に置け蓮華草(れんげそう)精出せば氷(こお)る間も無し水車姑むつかしといふ人に示すけむくとものちは寐易き蚊遣(かやり)かな不角(ふかく)の如く表面には蓮華草...
正岡子規 「俳句の初歩」
...今改めて之を市に出すは若輩にして心動き易き自をして再びはかゝる悔なからしめんが爲め自を責むる訓戒の一助となさんとするに過ぎず...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...稍や誤解を招き易き嫌あるより...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...何人にも解し易きのみならず...
山路愛山 「明治文学史」
...いかにやと心易き殿上人に訊ねましたら...
山本周五郎 「日本婦道記」
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