...これが常に先生のおそばにあつて明け暮れをお慰さめしてゐるのかと思ふとおなつかしく思ひました...
高浜虚子 「椿子物語」
...しかしそれが悲惨だからと言って明け暮れ悲しんでいる事は出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...あんな混乱の際に救護所に詰めこまれて遠慮がちな明け暮れを送るよりも...
永井隆 「長崎の鐘」
...散らばる白骨と明け暮れを共にするこのむごい生活をあえて誠一に体験させたのは...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ただ明け暮れの嘆きには...
中里介山 「大菩薩峠」
...此頃の明け暮れ思ひを碎くに理由(わけ)あり...
樋口一葉 「花ごもり」
...その日その日の明け暮れが...
本庄陸男 「石狩川」
...こうしたいらいらしていた私の明け暮れを...
正岡容 「小説 圓朝 あとがき」
...かくして無限に平板な明け暮れは...
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...明け暮れ院のおそばにいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その明け暮れを送る住居なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それを楽しみに明け暮れお側にお付き添い申上げておったので御座います...
夢野久作 「ココナットの実」
...明け暮れ自分の室(へや)に閉じ籠もって...
夢野久作 「白髪小僧」
...むしろ讀者と共にといふ氣もちすら明け暮れもつてをります...
吉川英治 「折々の記」
...明け暮れ魯粛の卓見をたたいた...
吉川英治 「三国志」
...明け暮れお胸を悩ませておいででござる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しかし南北朝時代の人間は人間同士の殺戮(さつりく)に明け暮れしていて...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...商家のお内儀(ないぎ)というものの明け暮れがどんなものかということも...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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