...雨に濡れながら夜を明かすなるべしとて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...第二のクライマックスは赤穂(あこう)城内で血盟の後復讐(ふくしゅう)の真意を明かすところである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...お今の居所を室に明かすことも出来ずにいたのであったが...
徳田秋声 「爛」
...唯物論的に解き明かすことが出来なかったのである(彼の運動の概念が弁証法的なものとして意識されず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...事の真相は茲に明かすべき限りでないが...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...明かすことは――」「よし...
直木三十五 「南国太平記」
...明かすまいぞ」「うん」と...
直木三十五 「南国太平記」
...あの女の鼻を明かすような働きがしてみたいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おぬしは近頃毎日のやうに家を明かすと云つて伯母さんはこぼしてぢやつたぜ...
長與善郎 「青銅の基督」
...夜と共に語り明かす決心を定めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明かすぎるほど明かである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しばしばこれへ渡って日を過し夜を明かすことになればそんな粗笨(そほん)な形容では自他を分つことができなくなる道理である...
柳田國男 「地名の研究」
...物を食べたりして明かすのだから...
柳田国男 「年中行事覚書」
...念仏を唱えて夜を明かす者があったので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...二人で飲みながら話し明かすのだと云った...
山本周五郎 「ちゃん」
...由紀はしばしば眠れずに明かす夜を経験した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それから先はわざと明かすまい...
夢野久作 「斬られたさに」
...そんな場合はいつも徹宵(てっしょう)飲み明かすのが習慣だったので...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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