...日増しに元気になって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...三人牧師7・2(夕)日増しに暑くなるにつけて誰もが山を想ひ...
薄田泣菫 「茶話」
...悦子の病気がそう云う風に日増しに快癒しつつあった五月上旬のことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...花壇の花は日増しに伸びて色彩を増して来る...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...綿貫の怨念(おんねん)祟(たた)ってるみたいに日増しに荒(すさ)んで来なさって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...それが段々一日増しに軽くなって行った...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...子供らの猫(ねこ)に対する愛着は日増しに強くなるようであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...それに交通運輸機関の著しい発達の必要がこの論理の国際性を日増しに現実的なものにして行きつつある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...日増しによくなってくるような音色じゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...近頃は一日増しに憂鬱(ゆううつ)になって行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃は一日増しに憂鬱(いううつ)になつて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに日増しに愛してくれていた...
林不忘 「あの顔」
...日増しに色濃くなつてゐた...
牧野信一 「素書」
...午過ぎの二時か三時頃になつて眼が醒める……といふやうな日々の彼の「夜明け」と「おやすみ」が季節の移り変りと同じやうに極く少し宛日増しに伸びて行つて...
牧野信一 「籔のほとり」
...まだかまだかと言う日増しの催促じゃが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...日増しのお経みたようなものを大勢で唸っている横で...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...曹操は敗色日増しに加わる味方を見て...
吉川英治 「三国志」
...私は日増しに自由に歩き回れるようになっていった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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