...空中には火山灰の量が日増しにふえてくるように思います...
海野十三 「第五氷河期」
...三人牧師7・2(夕)日増しに暑くなるにつけて誰もが山を想ひ...
薄田泣菫 「茶話」
...日増しの老衰と、えもいえぬ思い気塞ぎとであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私の妄想は日増しに狂暴になって行き...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...光子の仕打ちこの頃日増しに冷淡になって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...子供らの猫(ねこ)に対する愛着は日増しに強くなるようであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...あるいは同居人の生き甲斐に関する好奇心が日増しに膨らんでいった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...日増しに尖鋭化して来るようになった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それに交通運輸機関の著しい発達の必要がこの論理の国際性を日増しに現実的なものにして行きつつある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...水茶屋は日増しにさびれて行く様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日増しに痩せ衰えてもう骨と皮ばかり...
久生十蘭 「魔都」
...十六ポチは日増しにメキメキと大きくなる...
二葉亭四迷 「平凡」
...私は日増しにここの奇矯さに馴染んでいき...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...日増しに陽が深く部屋の中まで射し込むやうになり...
牧野信一 「悪筆」
...日増しに滝の能力に不安を覚えるやうになつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...午過ぎの二時か三時頃になつて眼が醒める……といふやうな日々の彼の「夜明け」と「おやすみ」が季節の移り変りと同じやうに極く少し宛日増しに伸びて行つて...
牧野信一 「籔のほとり」
...用いるにつれて器の美は日増しに育ってくる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...五日増しにく暖かくなって...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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