...風は日増しに涼しくなり...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...空中には火山灰の量が日増しにふえてくるように思います...
海野十三 「第五氷河期」
...日増しの老衰と、えもいえぬ思い気塞ぎとであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...花壇の花は日増しに伸びて色彩を増して来る...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それが段々一日増しに軽くなって行った...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...して彼が(日増しに)機嫌惡るく(moody)不平に(discontented)成り行く(growing)のに母は氣が付いた(began to see that……)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...子供は日増しに母親と気安くなって来た...
徳田秋声 「爛」
...日増しに尖鋭化して来るようになった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こうして日本の教育は日増しに精神手工業的な村塾道場主義に傾いて行くのである...
戸坂潤 「社会時評」
...わしが眼で見れば日増しに術が堕ちてゆく...
中里介山 「大菩薩峠」
...水茶屋は日増しにさびれて行く様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知嘉姫は日増しにものを言わなくなった...
久生十蘭 「奥の海」
...十六ポチは日増しにメキメキと大きくなる...
二葉亭四迷 「平凡」
...そして、時々庭を歩いてそれらを探っては、日増しに、いろいろの草木が伸びて行くのを知るわけである...
宮城道雄 「触覚について」
...これから一日増しに寒くなって...
三好十郎 「樹氷」
...用いるにつれて器の美は日増しに育ってくる...
柳宗悦 「工藝の道」
...それを馬鹿にするものが日増しに多くなって来てるんです...
横光利一 「旅愁」
...この日増しな様相には...
吉川英治 「私本太平記」
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