...天金といったら東京の名物の一つとしてお上(のぼ)りさんの赤ゲットにも知られてる旗亭(きてい)の主人である...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...停車場前の旗亭に入りて...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...余儀なく伴はれて柳橋の或旗亭へ往つた...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...腹がへったので旗亭(きてい)の一つにはいって昼飯を食った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...腹が空つたので旗亭の一つにはひつて晝飯を食つた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...されば、広島の旗亭に、山木が田崎に向かいて娘お豊を武男が後妻(こうさい)にとおぼろげならず言い出(い)でしその時は、川島未亡人とお豊の間は去る六月(げつ)における日清(にっしん)の間よりも危うく、彼出(いだ)すか、われ出(い)づるか、危機はいわゆる一髪にかかりしなりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一日(いちじつ)島田はかつて爾汝(じじょ)の友であった唖々子とわたしとを新橋の一旗亭に招き...
永井荷風 「梅雨晴」
...好奇の粋客(すいきゃく)もしわが『矢筈草』の後篇を知らんことを望み玉はば喜楽(きらく)可(か)なり香雪軒(こうせつけん)可なり緑屋(みどりや)またあしからざるべし随処の旗亭(きてい)に八重を聘(へい)して親しく問ひ玉へかし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...今宵もそのお気に入りの折助をつれて柳町の旗亭(きてい)へ飲みに来ていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...友人達と郊外を散歩して旗亭に休んだ時...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それがもとで川上は淡路(あわじ)洲本(すもと)の旗亭(きてい)に呻吟(しんぎん)する身となってしまった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...(次のコロを抜きにかかる)名ある旗亭の女中おさん(二十二...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...宏壮優雅な旅館(ホテル)・旗亭(レストオラン)が甍(いらか)をならべ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...アコーディオンの流しもあつてその若者は必らずや旗亭へ呼上げられ...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...魚家の妓(ぎ)数人が度々ある旗亭(きてい)から呼ばれた...
森鴎外 「魚玄機」
...旗亭で温に邂逅(かいこう)した...
森鴎外 「魚玄機」
...参木は旗亭を出るとお杉と二人でしばらく歩いた...
横光利一 「上海」
...大川端に近い旗亭に連れて往かれた...
吉井勇 「酔狂録」
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