...旗亭の娘に扮した彼はこの閾を越える度に...
芥川龍之介 「上海游記」
...半日余りも旗亭(きてい)で談合した事もあった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...ポツオリの旗亭のトマトのかかった赤いスパゲッティとの類似のためであろうとも思われない...
寺田寅彦 「二つの正月」
...自ら旗亭を営むこと両度...
永井荷風 「桑中喜語」
...余この旗亭に一酌せしは明治四十二年の春唖子及び浜町の私娼おとしと共に...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「さあ申し上げてしまえ、お上(かみ)のお調べによれば古金二千両、新金千両、そのほか太鼓判(たいこばん)の一分が俵に詰めて数知れず、たしかに其方(そのほう)の家屋敷の中に隠してあるに相違ない、ここで申し上げてしまえばお慈悲がかかって不問に置かれる、強情(ごうじょう)張って隠し立てを致すにおいては罪が一族に及ぶぞよ」厳(おごそ)かに言い渡しているのは意外にも先日、甲府の旗亭で、神尾主膳と酒を飲んでいた折助(おりすけ)の権六でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...評判の旗亭(きてい)有明楼であった...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...それから辻の某旗亭で催された歡迎會に赴いたが...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...旗亭の食料庫には鵞鳥と伊勢海老の大堤防...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...宏壮優雅な旅館(ホテル)・旗亭(レストオラン)が甍(いらか)をならべ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...戦後のその町はところ/″\に急造の旗亭が間を隔てゝ建てられてゐる許りで...
正岡容 「巣鴨菊」
...それにしても神戸の旗亭でモリヨリヨン踊りを見せられてから...
正岡容 「寄席行燈」
...不料旗亭雲錦裏...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この旗亭では先日コーヒーを飲むとき...
横光利一 「欧洲紀行」
...旗亭(きてい)の二階(かい)から首をだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...旗亭(のみや)の借金でも返しておくほうが上策というもんじゃよ」かくて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まるで旗亭の一室といったような騒ぎである...
吉川英治 「平の将門」
...旗亭ダリコントの部屋の隅で...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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