...――餘つ程旋毛曲(つむじまが)りだと見える...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...旋毛(つむじ)曲りのゴリキイは顔を顰めてそれを受取つた...
薄田泣菫 「茶話」
...滅多に他人(ひと)の言ふ事を肯(き)かなかつたあの旋毛(つむじ)曲りの漱石氏も滝田氏に懸つては手も脚も出なかつたらしく...
薄田泣菫 「茶話」
...旋毛(つむじ)曲りな欲望を起すだろう」(エドガー・ポオ)私はもともと「正直な男」ではない...
高見順 「如何なる星の下に」
...何事ニモ旋毛曲(つむじまが)リノ予ニハ気ニ入ラナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...旋毛(つむじ)まがりの...
田山録弥 「自他の融合」
...換言すれば勉(つと)めて旋毛(つむじ)を曲げてかかる事である...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...レネサンスはすなわち偉大な旋毛曲りの輩出した時代である...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...いずれにしても伝習の権威に囚われない偉人の旋毛曲りに外ならないのである...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...珍々先生は生れ付きの旋毛曲(つむじまが)り...
永井荷風 「妾宅」
...それに坂(さか)が急(きふ)だつちと倒旋毛(さかさつむじ)おつ立(た)てる樣(やう)だから畜生(ちきしやう)なんぼにも足(あし)が出(で)ねえな...
長塚節 「土」
...悉皆(みんな)利口(りこう)んなつてつから俺(お)らがにや分(わか)んねえが」「深(ふか)く耕(うな)つちや逆旋毛(さかさつむじ)立(た)てる見(み)てえで行(や)りつけねえぢやなんぼ大儀(こえ)えかよなあ...
長塚節 「土」
...いったん旋毛(つむじ)が曲り出すと...
夏目漱石 「行人」
...旋毛(つむじ)を曲げて動かないのが喧嘩の因(もと)なんだそうで――」平次は老船頭の饒舌(おしゃべり)をいい加減に聞いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...襟飾(ネクタイ)が神田っ児(こ)の旋毛(つむじ)位に曲って...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...人もし半熟の豚肉を食すれば旋毛虫体内に発育して大害を招く...
村井弦斎 「食道楽」
...その烈しいまでの潔癖な眼識を「旋毛曲り」としてみていた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...露人ネフスキーのこと私は少し旋毛(つむじ)曲りなので...
柳田国男 「故郷七十年」
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