...施物の米銭のない折々には...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...市(いち)の施物(せもつ)を夢みつつほくそ笑(ゑみ)する顏や射む...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...さうするとこの詩人は乞食に施物を乞ふた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...町家の軒毎に立つて「ものよし」と稱へながら施物を求めて歩いたのだと云ふ...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...施物(ほどこし)や仕事を捜して歩くことになる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...施物を貰いに村々を歩くことになるのだろうか? いいや...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...施物も分けてやる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...富樫の施物(せもつ)を受取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この施物(せぶつ)を受けとらせるうまい口実を探し出そうと思って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...与うべき施物以上に多数の希望者を常に寄せ集めるものなることに考え至った時...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...けれども、その動機に鋭い直覚を持つ者は、切角の施物も、苦々しく味わうことは無いだろうか...
宮本百合子 「アワァビット」
...よき作は天然よりの施物に活きる...
柳宗悦 「工藝の道」
...よき作は天然よりの施物(ほどこしもの)に活きる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...投げてやる施物を取つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...つい先ごろの施物(せもの)の恩謝とを語っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ポケットをひろげるのである――施物(ほどこしもの)が...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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